CSEスコアって知ってますか?
これは、英検スコアのこと。
現在、英検スコアは、このCSEスコアで表記されているんです。
正答数を基に換算される、このCSEスコア。
以前のように、正答数=得点ではないんですね。
そのため、とにかく分かりづらい…。
ということで今日は
- CSEスコアについて
- CSEスコアのポイント
- CSEスコアとCEFR
これをお届けしたいと思います。
自分のスコアの意味がよく分からない。
これから英検を受験したい。
そんな方は、要チェックですよ。
■ 目次
CSEスコアとは
正答数をそのままスコアとしていた英検。
2016年以降、CSEスコアを採用しています。
この特徴は、主に3つです。
- 級を越えてスコアを比較できる
- 各技能のスコアを比較できる
- 他の英語検定と比較できる
たとえば、3級に合格したとします。
次の準2級までに、どのくらい足りないか知りたいですよね。
そんなときに役立つのが、このCSEスコア。
すべての級のスコアが、同じ指標で表記されているんです。
たとえば、3級の合格点は1350。
あなたは、1500点で合格したとします。
同回の準2級の合格点は、1550点。
となれば、準2級合格にかなり近いということがわかりますね。
同様に、各技能のスコアも統一されています。
例えば、一次試験のリーディング、リスニング、ライティング。
問題数が違うため、当然、配点はバラバラでした。
ですが、CSEスコアでは、全分野の配点が統一されています。
例えば、2級の配点は、各650点。
個人スコアや合格者平均スコアも示されます。
したがって、どの分野が弱いのかが一目瞭然なんですね。
次の検定に生かせるように工夫されています。
さらに、他の英語の検定試験との比較も簡単。
例えば、TOEICやTOEFL。
その段階でのスコアがどのくらいかの比較ができます。
この根底には、CEFRという国際的基準があります。
このCEFR については、記事の後半で詳しくお伝えしますね。
CSEスコアのポイント
新たな指標ともいえるCSEスコア。
便利な反面、知っておかないと損するポイントもあるんです。
そのポイントを解説していきますね。
CSEスコアは変動する
CSEスコアは、変動します。
例えば、同じ正答数なのに、第二回検定は合格、三回だと不合格。
なんてことが、起こりうるんです。
その原因は、CSEスコアの算出法にあります。
CSEスコアの算出方法は、統計的手法。
一問ごとの配点は一定ではありません。
そのときの平均点に左右されるんです。
したがって、同じ正答数でも、受験回によって合格ラインは変動するんです。
結果が出るまで、合否はわからないってことですね。
各技能のバランスが重要
CSEスコアが導入されるまでは、トータルスコアで合否が決まっていました。
3級から2級までの合格ラインの目安は、6割。
仮に、筆記(30)+リスニング(30)で60点満点とします。
その場合のおおよその合格ラインは、36点。
例えば、筆記21点(7割)+リスニング15点(5割)で、36点。
これでも合格でした。
つまり、内訳はなんであれ、トータルスコアで合否が出ていたんです。
ですが、CSEスコア導入後、この得点ではアウト。
なぜなら、バランスが悪いから。
つまり、各技能のスコアが、6割越えの必要があるんです。
技能ごとの得点が統一されたCSEスコア。
それは、技能ごとのバランスを重視するためなんですね。
どの分野も、目安の合格ラインに届くような対策が不可欠です。
英検バンドの意味を知る
英検バンドって知ってますか?
英検の成績表をお持ちの方は、見てみてください。
合否の横の欄に記載されていますよ。
たとえば、この成績表。
一次の英検バンドは、G2 +1 となっていますね。
ここから分かることは
- 受験級は2級である
- 合格である
- 得点は合格点より少し上である
まず、「G」について。
これは、「Grade(級)」の頭文字。
つまり、受験級を表しています。
そして、その後の「+1」。
これは、合格点からの距離を表しています。
「+1」なので、合格点より少し上だということがわかります。
逆に不合格の場合、表記は「−」となります。
例えば、「−1」。
これは、合格点に少し足りなかったことを示しています。
この見方がわかれば、自分の位置が把握できて便利ですよね。
次の検定対策に役立ちますよ。
詳細を知りたい方は、こちらを参考にしてくださいね。
(英検ホームページ)
CEFRから見るCSEスコア
では最後に、CEFRについて。
CEFRとは、「ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)」の略称。
外国語の熟達度合いを同一基準で見ることができる指標なんです。
英語の検定試験ってたくさんありますよね。
英検、TOEIC、TOEFL、TEAPなど。
例えば、英検2級だと、TOEIC何点くらいなのか。
そういう相関関係が一目瞭然なんです。
その図表がこちら。
検定間の相関がよくわかりますよね。
そして左の欄には、A3〜C2のランクが記載されています。
英語力が、6つにランク付けされているんですね。
各ランクの英語力の目安はこちら。
(出典: 文部科学省)
この対照表を知っていたら、便利ですよね。
どんどん力をつけて、新たな検定にもチャレンジできますね。
まとめ
英検CSEスコアの特徴
- 級を越えてスコアを比較できる
- 各技能のスコアを比較できる
- 他の英語検定と比較できる
CSEスコアの知っておくべきポイント
- スコアは受験回によって変動する
- 各技能のバランスが大切
- 英検バンドをうまく活用する
CSEスコアをうまく活用して、どんどん力をつけていきましょう。
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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