外資系企業での最初の選考で重視されるのが、
英文履歴書です。
「決まった書式はあるの?」
「日本語の履歴書をそのまま訳せばいいの?」
と初めて英文履歴書を作成するときは疑問だらけですよね。
英文履歴書とは、簡単に言うと、
日本の「履歴書」と「職務経歴書」を合わせたもの。
私が、アメリカに本社を置く企業に転職したときも、
「英文履歴書をスマートに見せる」ために、
かなりの時間を費やしました。。
そこで今回は、
英文履歴書の基本のフォーマットと
スマートにアピールするコツ
をご紹介します!
基本の書き方とアピール力を高めるコツをつかんで、
書類選考の不安を解消しましょう。
■ 目次
英文履歴書と日本語履歴書は違う?
英文履歴書は、
アメリカでは「Resume(レジュメ)」
イギリスでは「CV(シーヴィー)」
※CVはラテン語のCurriculum Vitae(カリキュラム ヴィータイ)の略語
と呼ばれています。
日本でも、「英文レジュメ」という表現を聞いたことがあると思います。
これも「英文履歴書」ということです。
英文履歴書は、日本の履歴書と職務経歴書を合わせたものということで、
英語であれ日本語であれ、
「応募するポジションに適した人材だとアピールする」
ことが最大の目的という点では同じ。
ただ、大きな違いが存在するのです。
そのひとつに挙げられるのが、採用文化の違い。
採用文化が違うということは、
採用する際に重視するポイントが違うということ。
日本では、
人材がもつ潜在的な能力や素質を、
そして
海外では、
人材が即戦力として機能するかを重視します。
つまり、応募しているポジションで成果を出せる人材だということを効果的にアピールする。
これが「英文履歴書」に求められるのです。
英文履歴書を作成する前に、
まずは「英文履歴書の目的」をしっかり理解するだけでも、あなたの履歴書のクオリティは上がります。
では早速、
英文履歴書の基本のフォーマットについて学んでいきましょう!
英文履歴書の基本のフォーマットを知ろう
英文履歴書は、日本の履歴書と異なり、
定型はなく自由度が高いのが特徴。
アピールしたいポイントによって、
主に次の3つのスタイルを使い分けるのが一般的です。
- Chronological Resume(時系列スタイル)
- Functional Resume(職務別スタイル)
- Combination Resume(混合スタイル)
それぞれの特徴として、
- Chronological Resume
→同じ職種での継続した経験をアピールしたい - Functional Resume
→専門的な知識やスキルをアピールしたい - Combination Resume
→応募するポジションに適したスキルや経験をアピールしたい
初めて英文履歴書を作成するという人は、
まず最も一般的に使用されている
「Combination Resume」のスタイルを使うことをおすすめします。
今回は、「Combination Resume」の基本フォーマットから
おさえていきましょう。
全体として最初におさえるべきポイントは4つ。
- A4サイズ(アメリカではレターサイズ)
- 最大2枚まで(ベストは1枚)
- フォントはTimes New Romanで12〜14ポイント
- 黒のみ(カラー不可)
基本のポイントをおさえた「Combination Resume」はこのようなスタイルになります。
それぞれの項目のポイントを確認しておきましょう。
Name/Contact(氏名・連絡先)
Mr.やMs.などつけずまず最初に名前、
そして住所・電話番号・Eメールアドレスを正確に記載しましょう。
海外では採用において、性別・生年月日は仕事には関係ない
ということで、記載する必要はありません。
Objective(志望するポジション)
「Objective」は「目的・目標」を意味する言葉です。
「どうしてこのポジションを応募したのか」
「どうしてこのポジションにふさわしいのか」
をシンプルかつ明確に伝えましょう。
ここでアピール力を強めるために
使いたいキーワードは、
強い意志を表す動詞です。
例えば、次のような動詞がオススメです!
- desire(熱望する)
- enhance(高める)
- gain(手に入れる)
Summary(要約)
ここでは、あなたのスキルや能力はもちろん、職歴の中で一番アピールしたい実績などをまとめます。
「これが私のアピールポイントです!」
と売り込む項目なので、応募する職種に合わせて
効果的に活用しましょう。
ここでもしっかり目に留まる言葉使いがポイント。
「即戦力」につながるような次のような表現を取り入れてみましょう。
- professional(専門的な)
- versatile(多才な・多芸な)
- efficient(効率的な・有能な)
- experienced(経験のある・習熟した)
Qualification(資格)
応募するポジションに関連する資格を記載します。
事務職なのに「普通自動車運転免許」の記載は
必要ないですよね。
語学関係のスコアを記載するときは、
失効していないか事前に確認するようにしましょう。
Work Experience(職歴)
直近の職歴から新しい順に記載します。
応募するポジションへの関連性が見えるように、成果や能力を数値などを取り入れて
具体的にまとめましょう。
Education(学歴)
英文履歴書では、最終学歴の情報のみが求められます。
ただ、社会人になってからMBA(経営学修士)を取得したという場合は、
ビジネスの上でアピールになるので、
大学の学位と併記すると良いでしょう。
学校名・所在地・学位・学部・卒業年をすべて記載します。
「この人材を採用すれば成果を出してくれそうだな」と思ってもらえるように、
経歴やスキルの見せ方にも注意することが大切です。
次に、「アピール力を高める」コツについてご紹介します!
アピール力が強い英文履歴書の「コツ」
英文履歴書は
「自分の言葉で経歴・スキルを説明する」度合いが強いといえます。
例えば、
「マーケティング部で新規イベントを立ち上げた」という経歴も、
「マーケティング部で、新規ブランドを促進するイベントを企画運営し、100人の動員から売上げ3割増に貢献した」
と成果の規模を数値化することで
一気にアピール力が高まります。
そこで、アピール力強化のコツとして
次の3つのポイントをおさえましょう。
1. とにかく堂々と自信を全面に
自信を履歴書で表現するときに欠かせないのが、インパクトのある動詞使い。
例えば、
「企画する」であれば、
「Plan」よりも「Organize」の方がインパクト大。
限られた枠の中で、
最大限に経歴やスキルをアピールするためにも、インパクトのある動詞をじっくり選びましょう。
2. 箇条書きを活用して簡潔に見やすく
採用担当者は、選考プロセス中で大量の英文履歴書に目を通します。
多くの書類の中から「stand out(目立つ)」ためには、全体としての見やすさに注意しましょう。
例えば、
「営業部での5年の経験で、最大前月比3割増しの業績をあげ、新人教育で成果をあげ、販売促進イベントの企画運営をしました。」
と、一文で書くより、
「5年間の営業部での成果は以下の通りです。
・営業成績の大幅な上昇:最大前月比3割増
・新人教育を担当:5年間で10名を担当
・販売促進イベントの企画運営:100名動員イベントを3度企画・運営を担当」
と、箇条書きを多用してアピールしたいポイントを明確にしましょう。
3. 具体的にわかりやすく
「簡潔に見やすく」というポイントにもリンクする重要なポイントが、「具体性」です。
「人事部での勤務経験がある」
と書くより、
「5年間の人事部経験で、20名の採用関連手続きに携わった」
と書いた方が、この人材の「経歴」がイメージしやすくなりますよね。
具体的な数値や業務内容をわかりやすく記載することで、
「この人材は即戦力として起用できる」
と企業側にアピールすることができます。
最強の英文履歴書を作成するためのステップは、
- 基本のフォーマットをもとにアピールしたい項目を書き出す
- アピールするための「3つのコツ」を意識して内容をかためる
- スペリングミスなどないか、正確さを最終チェック
この3つのステップを丁寧に進めれば、あなたの英文履歴書のアピール力は一気に強くなります!
まとめ
英語に自信がある人でも、
いざ英文履歴書を作成するとなると、
意外に手こずってしまうもの。
決して簡単な作業ではありませんが、
じっくり時間をかけて
「あなたの言葉でアピール」することが、何よりも大切!
- 基本のフォーマットを知り尽くす
- 自信いっぱい・簡潔・わかりやすいを意識する
この2点をおさえれば、
あなたの強みをしっかりアピールする英文履歴書が完成します。
まずは、基本のフォーマット作りから始めましょう!
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