使い方が紛らわしい英単語ってありますよね。
その一つとして挙げられるのが、
「either」と「neither」でしょう。
実は、この2単語の使い分け。
大学受験やTOEICでも頻出なんです。
さらに、「either」の同意語である「too」。
同じ意味ながら、使い方は全く違うんです。
日常会話には不可欠な同意表現を使いこなす。
それには、この3単語の使い分けの理解が不可欠。
ということで今日は、
「either」・「neither」・「too」の使い分け。
これを徹底解説したいと思います。
使い分けのポイントは、文の種類。
肯定文なのか、否定文なのか、が重要なんです。
さあ、この意味、理解できますか?
この説明では、よく理解できていないあなた。
そもそも語法問題が苦手なあなた。
要チェックですよ。
■ 目次
either のポイント
まずは、「either」の特に重要な意味から。
either :
- (肯定文)〜のどちらか一方
- (否定文)どちらも〜ない
- (否定文)〜も(…ない)
肯定文では、
二者から一つを選ぶ意味合いの「either」。
熟語の形で登場することもしばしば。
その頻出の熟語が、こちら。
either A or B(AまたはB)
TOEICでは、「or」が問われる問題が頻出です。
しっかり押さえておくべき、基本熟語です。
一方、否定文では
- 二者とも否定(どちらも〜ない)
- 否定する相手に同意(〜も…ない)
このように、意味合いが変わるため要注意です。
それぞれ、例文で見てみましょう。
- I don’t like either of these books. (私はこのどちらの本も好きではない)
- A: I don’t feel like reading these books. (私はこのどちらの本も読む気がしない)B: I don’t (feel like reading these books), either. (私も(読む気がしない)よ)
例文1は、2つの選択肢をどちらも否定する表現。
「of」を伴って用いることも多いです。
続いて、相手の否定に同意する例文2。
「〜も…ない」という意味合いを持ちます。
ポイントは、否定に対する同意であること。
つまり、
肯定的な内容への同意には使えない
ということですね。
否定への同意表現の場合、こんな形になります。
否定文, either
ただし、上記の否定文。
基本的には、相手の発言そのままの文。
したがって、繰り返しを避けるために、例文のように省略することが多いんです。
このように、文の種類によって、意味合いが大きく異なる「either」。
使いこなすには、しっかり頭を整理する必要がありますね。
neither のポイント
続いては、「neither」について。
この「neither」、ある単語にそっくりですよね。
そう、今ご紹介した「either」です。
「either」に「n」が付いただけの単語です。
実は、この「n」は、「not」の省略なんです。
とすれば、意味合いが推測できますよね。
neither : どちらも〜ない
という意味になります。
つまり
neither = not 〜 either
と言い換えることができるということですね。
したがって、先ほどの例文は
I don’t like either of these books.
=I like neither of these books.
このように言い換えることができます。
ちなみに、この「neither」。
「either」同様、熟語の形で用いられることもしばしば。
その熟語が、こちら。
neither A nor B(AもBも〜ない)
「either A or B」に「n」が付いた。
これに気付けたら、覚えやすいですね。
このように、否定の意味合いのみの「neither」。
否定文での「either」と同じ意味だとわかりましたね。
ということは、
否定に対する同意表現(私も〜ない)としても使うことができるわけです。
ただしその場合、使い方がとても特殊なんです。
否定に対する同意の「neither」の使い方は、大きく2つ。
- Me neither.
- Neither 〜 I.
まずは、 “Me neither.”
これだけで、「私も〜ではない」となります。
知っていれば、とても簡単に使えますね。
ややこしいのが、2つ目の “Neither 〜 I.” 。
何がややこしいかと言うと、
「〜」に入る語が、その文により異なるんです。
例文を2つ見てみましょう。
- A : I can’t swim very well. (あまり上手に泳げないの) B : Neither can I. (私も(泳げない)よ)
- A : I didn’t attend the party. (そのパーティに出席しなかったの) B : Neither did I. (私も(出席しなかった)よ)
例文1では「can」、例文2では「did」。
この違いの原因は、Aさんの発言なんです。
例文1: A →「can’t 」 / B→ Neither can I.
例文2: A →「didn’t」 / B→ Neither did I.
こう見比べてみると、違いの理由が見えてきませんか?
そう、つまり、
前者が用いた否定語=「〜」に入る語
ってことなんです。
では、Aさんの発言が、 “I’m not a teacher.” 。
この発言に同意する場合は、どうなりますか?
正解は、 “Neither am I”.
いかがですか?
理解できれば、簡単ですよね。
「either」「neither」を用いた同意表現。
日常会話でも頻出なので、使いこなせるようになりましょう。
too のポイント
最後にご紹介するのは、もう一つの同意表現です。
中学生でも知っている「〜も」という英単語といえば?
そう、「too」ですよね。
使い方は、大きく2つ。
- Me, too.
- 肯定文, too.
まずは、1つ目の “Me, too.(私も)”。
これは、中学校で習うおなじみの表現ですね。
そして、2つ目の使い方。
あるポイントに、気づきましたか?
「too」のポイントは、肯定文で使うこと。
もっと言えば、否定文では使えないんです。
これが「either」との決定的な違い。
整理すると、
- too → 肯定文で「〜も」
- either → 否定文で「〜も(…ない)」
となるわけです。
大学受験でも問われるこのポイント。
しっかり理解しておきましょう。
まとめ
この記事のまとめです。
- either
- (肯定文)〜のどちらかひとつ→ either A or B
- (否定文)どちらも〜ない、〜も(…ない)
- neither
- どちらも〜ない
- 〜もまた(…ない)
※ 私も(〜ない): Me neither. / Neither 〜 I.
- too(〜も)
※ 肯定文でしか使えない
このややこしい3単語の使い分け。
完璧にマスターして、使いこなしていきましょう。
試験頻出の紛らわしい英単語は、他にもたくさんあります。
たとえば、「each」と「every」。
ニュアンスの違いや使い分け、説明できますか?
自信のない方はこちら。
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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