あなたは、英語を話す・書く機会があった時に、「town」と「city」をどう使い分ければ良いか迷ってしまったことはありませんか?
私は留学のためIELTSの受験をした時、スピーキングで自分の好きな街について質問をされたことがありました。
Describe the town which you like.
と言われたものの、途中から「town」を「city」に置き換えて表現している自分がいて、
「そもそもtownとcityって同じだっけ?」と思ったことがあります。
今回は、みなさんが疑問に思いがちな「town」と「city」の違いについてご説明していきます!
■ 目次
「town」と「city」の意味は違う?
そもそも、「town」と「city」には違いがあるのでしょうか。
答えは、違いがあります!
Cambridge の辞書によると、
- 「town」
たくさんの家、お店があり、人が住み働いているところ。大抵の場合、「village」よりは大きいが、「city」よりは小さい。
- 「city」
「town」より大きい場所。世界に置いてcityと呼ばれる場所は、大抵5百万人以上の人口を有する場所。
と書かれてます。
つまり、順番から言うと、
「village」<「town」<「city」の順番になります。
国によって異なる「town」と「city」の解釈
「town」と「city」は、英語圏でも国によって多少解釈が異なります。
ここでは、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアにおける使い方の違いを紹介したいと思います。
イギリス
イギリスは、先ほどお伝えしたCambridgeによる解釈が当てはまります。
イギリス圏やイギリス出身の方とお話する時には「town」と「city」の使い方には注意をした方が懸命です。
言葉の解釈で誤解を生んでしまうことも多いためです。
以前イギリス人の友人と話をした時、東京のことを「town」と表現したところ、
「Yuri、それはcityって言った方が良いよ、東京は大きいから。」
と言われました。
というのも、東京を「town」で表現した場合、東京の規模について誤解を与えることになりかねないということでした。
東京についてあまり知らないイギリス人は、
「東京ってそんなに大きな街じゃないのかな?」と思ってしまう可能性があるようです。
このように言葉一つの違いで文化や都市の解釈に誤解を生んでしまう可能性があります。
気をつけましょう。
アメリカ
Cambridgeの辞書では、
アメリカでは、イギリスで言う「town」を「city」と呼ぶことが多いと注釈に書かれています。
アメリカ人の友人に使い方の違いについて聞いてみたところ、
「city」は通常、州の認可を受けた通例 「town」 より大きい町を指すそうです。
「city」は人口2,500人を超える場所を指すとされています。
しかしそれ以外はあまりはっきりした定義はないとのことです。
アメリカは非常に広い国のため、州によってもだいぶ言葉の解釈も違います。
「town」と「city」は「ある程度大きな街」を指す同義語として使われていると言うことでした。
オーストラリア
オーストラリアは、もともとイギリスの植民地です。
そのため、オーストラリア英語もイギリス英語とほぼ同じ使い方をされます。
ですので基本的には、「city」は「town」より大きな都市を指します。
しかし使い方については、イギリスよりも多少ルールが緩いです。
オーストラリアも州によって使い方が多少異なるのが現状です。
ちなみに、オーストラリアでは、「city」は1,000名を越える都市を指すと公式には言われています。
一点。オーストラリアでは住所の表記に独特なルールがあります。
州以外の住所表記の部分は「suburb」と表現されます。
例えば、
30 ◯◯street Camperdown NSW という住所がある場合、
NSWを除いた住所(30 ◯◯street Camperdown)はsuburbと表現されます。
通常、Camperdown は「town」のカテゴリーに入るのでは?と思います。
しかし、オーストラリアの人と住所についてやりとりする際は、「suburb」を使ったやりとりになるので注意が必要です。
カナダ
カナダでは、明確な違いがありません。
基本的には1,000名以上の人口を有するところを、「town」「city」と呼びます。
基本的には「city」は「town」より大きいという認識はあるようですが、どちらの表現でもカナダでは違和感なく伝わります。
このように英語圏でも国によって使い方は多少異なります。
ですが、基本的には「city」は「town」より規模が大きいという認識はどこの国でも変わりません。
自分が「city」と「town」を使う時は「city」>「town」を意識して使う。
相手の会話については臨機応変に相手の前後の会話で予測をする、はっきりしない時は相手に質問をすることをおすすめします。
日本語では何と訳すべき?
では、日本語に訳す時は何と訳すべきでしょうか。
先ほどお話したように、基本的に「town」と「city」は規模の違いがあるので、
- 「town」
街、町
- 「city」
都市
と訳してあげるのが適切でしょう。
ちなみに、日本の代表的な「town」「city」の例は下記の通りです。
- 「town」
鎌倉、軽井沢、浜松など
- 「city」
東京、大阪、名古屋など
さらに、銀座、梅田など都市部の特定のエリアを指す際は、
Ginza area,
Umeda district
と、「area」, 「district」を使って表現されます。
また、英語を使った日本語の表現に疑問を持たれている方も多いと思います。
その際は、こちらの記事を参考にしてみてください。
「town, 「city」を使った英語の表現
ここではいくつか、「town」、「 city」を使った表現を紹介していきたいと思います。
「town」を使った表現
- out of the town
「街を離れる」という意味で使います。
例えば、上京するために田舎の街を離れる際は
I’m going to be out of the town to work in city.
(都市部で働くために街を離れる。)
といった言い方ができます。
- small town
「town」 の前にsmallをつけると「田舎」の意味になります。
自分の出身が田舎であることを伝えたい場合は、
I am from a small town.
(私は田舎の出身です。)
と表現できます。
「city」を使った表現
- city slicker
少し古い表現ですが、日本語で言うシティボーイ、シティガールと同じ意味をさします。
「都会で育って、田舎のことを知らない人」という意味で捉えてください。
- city hall
「市役所」、「市庁舎」を指します。
ネイティブが使う表現では、
Yo cannot fight the city hall.
(お上には逆らえないよ)
といった表現があります。
その他のエリアに関する表現
「city」と「town」の違いは明らかになりましたが、他にはエリアを指す単語でどのような単語があるのでしょうか。
ここでは、代表的な単語、表現の例をお伝えしていきたいと思います。
「ど田舎」を指す表現
周りに畑や農場しかない。
スーパーや学校まで行くにはかなりの時間がかかる。
こう言う場合には、
- the country
- the countryside
を使ってください。
ど田舎の出身であることを伝えたい時は、
I’m from the countryside.
(私はど田舎の出身です。)
で伝わります。
ですが、ネイティブにしてみると、この表現は
「本当に何もないところの出身なのね」と捉えられがちです。
日本人のジョークで言う、「ど田舎」とは少し異なるので注意が必要です。
一般的な田舎
日本人が指す「一般的な田舎」の表現は、規模が小さい順に
- rural area(田園エリア)
- small town(田舎の小さい街)
- village(部落、村)
で表現できます。
日本の田舎はよほど何もないところでない限り、この3つの表現のどれかに当てはまります。
田舎で育ったということを伝えたい場合は、
I grew up in a small town(a rural area, a village).
(私は田舎で育ちました)
と表現してみてください。
郊外
都市部から少し離れた「郊外」を指す表現は、
- suburbs
- outskirts
です。
ここで注意が必要なのは、いずれも「s」をつけた単数形ではなく複数形を使うところです。
また、「郊外の」という表現をする時は「suburban」になります。
例えば、郊外で住むところを探している場合は、
I am looking for a suburban house.
(私は郊外にある家を探しています。)
と表現できます。
都市部
「city」以外の「都市部」の表現は、
- urban area(都市部)
- metropolis(大都市)
です。
metropolisはとても大きな都市を指します。
東京やニューヨークなど人口が多く最新のトレンドが集まる場所はmetropolisで表現してもOKです。
まとめ
今回は、「town」と「city」の違いに関して
- 「town」と「city」の意味の違い
「city」は「town」より大きい都市部を指す
- 「town」と「city」の日本語表現
「town」は街(町)、「city」は都市
- 「town」と「city」を使った英語表現例
「town」: out of the town, small town
「city」: city slicker, city hall
- その他エリアを指す表現
ど田舎: the country, the countryside
一般的な田舎: rural area, small town, village
郊外: suburbs, outskirts
都市部:urban area, metropolis
をお伝えしてきました。
様々な場所の英語表現を習得することで、英語で相手と場所について会話する際、正確な説明をできるようになります。
さらに、相手の会話からもその場所がどの程度の規模の場所か想像できるようになることで、会話がスムーズに進みます!
また、グローバルに働くことを意識されている方にとってはとても大事な表現です。
各都市、街の状況や各地の産業などを説明する時にこれらの単語は頻出単語と言っても過言ではありません。
ぜひ、参考にして使っていただけると嬉しいです。
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"勉強法"をトコトン追求し、最短効率で東京大学に現役合格。TOEIC935点取得。 勉強法を発信したYoutubeチャンネルは登録者1.2万人超え。 ジャックの無料公式メルマガは3000人以上が登録。1ヶ月でTOEIC500から800を達成したり、英語が活かせる仕事に転職したり、ネイティブと不便なくペラペラ話せる人が続出中。 ジャックのInstagramではいろんなところに海外旅行してます。