初対面の外国人への挨拶を想像してみてください。
“My name is ○○.”
その後、どう続けますか?
短い挨拶で自分のことを話すとき、
名前以外に何を話せばいいのか、とっさに浮かびませんよね。
結果、”Nice to meet you.” で締めくくり、会話が終わってしまいませんか?
そんなとき、入れてほしい一言。
それは、
“Please call me 「愛称」“
この一言を入れるだけで、あなたのカラーを出し、外国人との距離を縮めるきっかけができるのです!
日本人に馴染みのうすい「愛称」について知って、魅力的な挨拶をマスターしていきましょう!
■ 目次
そもそも「愛称」って何?
「愛称」は「ニックネーム」と呼ばれることも多いですが、
「ニックネーム」という言葉から、あなたは何を連想しますか?
日本人感覚では、「あだ名」としてのイメージが強いのではないでしょうか。
「木村拓哉」→キムタク
「加藤アナ」→カトパン
「中田敦彦」→あっちゃん
などですね。
ニックネームは、基本的に親しい間柄で使うことが主です。
ですから、初対面の相手と、いきなりニックネームで呼び合うことは、日本ではめずらしいでしょう。
しかしこれは、日本人感覚であって、外国人にとっての「愛称」とは大きく異なります。
“Please call me ○○.” という会話を耳にしたことはありませんか?
外国人はよく、初対面の挨拶で、自らの「愛称」を名乗ります。
英語圏の外国人は、
公式な場で「愛称」を名前と同じように使うことができるのです。
日本での親しみを込めて呼び合う「あだ名」とは、まったく違うのですね。
そしてこの英語圏の「愛称」は、本名を連想しやすいものから、本名からかけ離れて聞こえるものまで、様々です。
実際、この「愛称」のつけ方に、明確なルールはありません。
ですが、名前(first name)と愛称の関係には、いくつかの法則があることが多いのです。
これから、その法則をご紹介していきますね。
法則を学び、外国人の愛称に慣れていきましょう!
愛称の法則1: 名前の最初の音節を残す短縮形
名前(first name)を短縮し、最初の音節を使った愛称です。
日本人にとっても、名前から連想しやすい愛称と言えますね。
代表的なものをいくつかご紹介します。
・Alexander(アレクサンダー) → Alex(アレックス)
・Benjamin(ベンジャミン) → Ben(ベン)
・David(デービッド) → Dave(デイブ)
・Michael(マイケル) → Mike(マイク)
・Samantha(サマンサ) → Sam(サム)
いかがでしょうか?
短縮はされていますが、名前の最初の音節を使っているので、理解しやすいですよね。
愛称の法則2: 名前の最後の音節を残す短縮形
次にご紹介するのは、上記①と同様に、名前(first name)を短縮したものですが、最後の音節を愛称に使うパターンです。
例えば、「Beth(ベス)」という愛称。
本名はどのような名前か、想像できますか?
Beth(ベス) が後半につく有名な名前といえば…
さあ、もうわかりますね。
正解は「Elizabeth(エリザベス)」です。
「Elizabeth(エリザベス)」 → 「Beth(ベス)」 というように、最後の音節を使った愛称なのですね。
同じパターンの有名な愛称を、いくつかご紹介しておきますね。
・Andrew(アンドリュー) → Drew(ドリュー)
・Christopher(クリストファー) → Topher(トファー)
・Victoria(ビクトリア) → Toria(トリア) → Tori(トリ)
いかがですか?
最後の音節を使って愛称を作っていることが理解できれば、簡単ですね。
愛称の法則3: 名前(first name)の語尾に「ie」、「y」、「in」を付ける
次にご紹介するのは、名前(first name)の語尾、もしくは短縮した名前の語尾に「ie」、「y」「in」を付けるパターンです。
「ie、y、inのどれを使えば良いの?」
「名前の語尾につけるのか、それとも短縮した名前の語尾につけるの?」
と、混乱していませんか?
パターンが多く、一見複雑に思えるかもしれません。
ですが、「ie」、「y」、「in」どの文字を採用するのか。
名前を短縮するのか、しないのか。
これらは全て、名前の語尾や本人の好みで決まります。
ですので、深く考える必要はありませんよ。
実際の例を、いくつか見てみましょう。
・Edward(エドワード) → Ed(エド) → Eddie(エディー) ※短縮+「ie」
・Daniel(ダニエル) → Dan(ダン) → Danny(ダニー) ※短縮+「y」
・Robert(ロバート) → Rob(ロブ) → Robin(ロビン) ※短縮+「in」
今ご紹介した例では、短縮した名前の語尾に、「ie」、「y」、「in」をつけていますね。
芸能人のベッキーさんの芸名も、実はこのパターンの愛称なのですよ。
本名であるRebecca(レベッカ) からBecca(ベッカ) → Becky(ベッキー) となっているのです。
その愛称を芸名としても使っていらっしゃるのですね。
一見難しそうに聞こえても、法則を読み解けば、とても単純です。
ただし、「ie」、「y」、「in」をつけた愛称は、親しみやかわいさを込めたニュアンスが強いようです。
子どもに対して使うこともあるようです。
そのため、相手との関係性によって、この愛称を使うかどうかを考えた方が良いかもしれませんね。
愛称の法則4: 2~3段階変化による愛称
さあ。最後にご紹介するのは、日本人にとって、もっとも難しく聞こえる愛称です。
なぜなら、愛称が名前とかけ離れているからです。
さっそく、いくつかの例を見てみましょう。
・Richard(リチャード) → Rick(リック) → Dick(ディック)
・William(ウィリアム) → Will(ウィル) → Bill(ビル) → Billy(ビリー)(←パターン③)
・Margaret(マーガレット) → Meg(メグ) → Peg(ペグ) → Peggy(ペギー) (←パターン③)
いかがでしょうか?
「Billy」という愛称から「William」という名前を連想できないですよね。
ですが、このような2~3段階に変化する「愛称」については、代表的な変換が多く存在します。
ですので、よくある名前と、その愛称を知っておくことが、ベストな解決法と言えます。
以上のように、名前と「愛称」には、いくつかの法則が存在します。
それゆえ、一つの名前からも何通りもの「愛称」ができる場合も、たくさんあります。
例えば、先ほど「Beth」の愛称でご紹介した「Elizabeth」。
「Elizabeth」の愛称は、「Beth」の他にも、多く存在します。
「Elizabeth」→ Eliza / Elisa(イライザ)・Liz(リズ)・Liza(ライザ)・Lisa(リサ) ※法則1
「Elizabeth」→ Beth(ベス) → Betty(ベティー) ※法則3
このように、一つの名前から、たくさんの愛称ができうるのですね。
さらには、このような法則とは全く別の次元で、愛称をつける方もいます。
例えば、「ゲームが好きだから」という理由で「Mario」という愛称を名乗る方もいるのです。
ひとえに「愛称」といえども、実に多岐に及んでいますよね。
ですが、愛称の法則を知っておけば、「愛称」に対するハードルは、グッと下がるはずです!
そして、この「愛称」を使うことで、相手との距離も、グッと縮めることも出来るのです!
まとめ
「愛称」の法則
1. 名前の最初の音節を残した短縮形 ※例 Alex → Alex
2. 名前の最後の音節を残した短縮形 ※例 Andrew → Drew
3. 名前(もしくは短縮した名前)の語尾 +「ie」,「y」,「in」 ※例 Edward (→ Ed) → Eddie
※どの文字を採用するかは、名前の最後の文字や本人の好み
4. 2~3段階の変化※例 William → Will (※法則1) → Bill → Billy (※法則3)
※代表的なパターンを覚えるべし!
以上のように多岐に渡る「愛称」のうち、実際にどの愛称を使うのか。
それはすべて、愛称を名乗る本人の意志次第なのです。
ですので、どの「愛称」で呼べばよいか分からないときは、ストレートに聞いてみましょう!
“How can I call you?”
この一言で十分です。
そうすれば “Please call me ○○” や “Everyone calls me ○○.” というように、「愛称」を教えてくれるはずですよ!
教室で習う事はないので、自分から積極的に聞いていきましょう。
今回紹介した愛称のように、
英語には日本の教育で教えてくれないものも多いです。
こちらで紹介している「モテる」の英語も、教室では習わないですが、非常に面白いですよ。
初対面の外国人とのコミュニケーションのカギともなりうる「愛称」。
法則が分かれば、もう怖くはありませんね。
自分の名前の「愛称」を考えておくのも、おもしろいですね。
さあ、さっそく「愛称」を使って、外国人との仲をどんどん深めていきましょう!
【P.R】東大生の英語勉強法が学べる1400円の書籍を無料プレゼント中
読者さんには正しい英語勉強法をぜひ知ってもらいたくて、このサイト運営を始めました。
工夫次第ではたった数週間でもTOEICの点数を100点単位であげることができます。
東大卒英語教師である運営者チェンジャックが
最新英単語学習法をまとめた書籍と一緒に学べるので、
ぜひ英語学習の本質を知るためにも一読してみてください。
※書籍はお持ちのスマホ・PC ですぐに読むことが可能です。
書籍と同時に受け取れるメルマガでは、- 「英語で年収を100万アップさせる方法」
- 「東大も合格できる、どんな試験にも使える勉強法」
- 「3倍充実した海外旅行法」
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事を書いた人
-
TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
この著者の最近の投稿
- TOEIC対策2022年7月7日英語力を一年でTOEIC200点UPさせる4つの極意
- コラム2022年7月7日オンライン英会話のブログ一覧!リアルな声を知ろう
- TOEIC対策2022年6月1日英語四技能をUPさせる方法! 英検、TOEIC、GTECで解説
- TOEIC対策2022年5月23日CEFRって? CEFRから見る英語の検定と大学入試を徹底解説
"勉強法"をトコトン追求し、最短効率で東京大学に現役合格。TOEIC935点取得。 勉強法を発信したYoutubeチャンネルは登録者1.2万人超え。 ジャックの無料公式メルマガは3000人以上が登録。1ヶ月でTOEIC500から800を達成したり、英語が活かせる仕事に転職したり、ネイティブと不便なくペラペラ話せる人が続出中。 ジャックのInstagramではいろんなところに海外旅行してます。