英文法の用語ってなんだか難しく感じませんか?
あまり難しいことを説明しているわけではないのに、文法用語で説明されると多くの人が一気に難しく感じてしまうでしょう。
その中でも私が学生の頃、一番簡単なのに文法用語で説明すると難しく感じたのが「単文・複文・重文」です。
先生に「この文は複文です」と説明されても、「なぜ重文ではなく、複文なの?」とまったく理解できていませんでした。
「単文」「複文」「重文」はしっかりと文法そのものの意味を理解していれば、とても簡単に見分けることができます。
そこで今回は、「単文」「複文」「重文」の違いを徹底的に解説していきます!
今回の記事を読んで、英文法用語への苦手意識を除いていきましょう!
■ 目次
単文・複文・重文は英文の種類!
「単文」「複文」「重文」と聞くと、何のことだかさっぱりわからない…と思う人も多そうですが、簡単に説明すると、1つの文の中にいくつ「主語(S)+動詞(V)」の文が入っているかによって、「単文」「複文」「重文」に分類されます。
ここまで読んだ方の中で「文の種類を理解して役に立つの?」と思った方がいるかもしれません。
しかし、英文の構造を理解することは、TOEICや大学入試でも重視されている長文読解でとても役に立ちます!
さらには、英作文を書くときにも、文の構造を知っていたほうが書きやすくなるので、ぜひこの機会にしっかりと理解していきましょう!
では、次からそれぞれの文について、ご説明していきます!
単文
まず「単文」から解説していきます。
「単文」とは、文の中に「主語+動詞」のかたまりが一つある文のことです。
つまり、「~は(が)」などの主語と「~する(した)」などの動詞が一つずつあるということです。
実際に例文で見ていきましょう!
I just moved in next door.(私は隣に引っ越したばかりです。)
この例文ではI(私)という主語がひとつとmoved(引っ越した)という動詞が一つずつですね。
このように主部・述部が一つずつのとてもシンプルな文です!
「単文」は英語でSimple Sentenceとも言われているんですよ!
しかし、単文が例文のように必ずしも短いわけではありません。
主語や動詞に修飾語がたくさんついて、長文になることもあります。
そのようなときでも、「単文」の基本的な構造を知っていれば、必ず見分けることができます!
基本的な構造とは「主語+動詞」が文の中にそれぞれ一つ、ということです。
このことをしっかり覚えておいてくださいね!
複文
では、次に「複文」について解説していきます。
複文とは、2つ以上の節(主部+述部)が、従位接続詞や疑問詞、または関係詞などで結ばれている文のことを言います。
この説明を聞いても「難しくてよくわからない」と思う方は多いと思います。
実際に私も文法の参考書を読んで、この言葉が書いてあったらまったく理解できません(笑)
簡単に言うと、複文とは「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっていない文のことを指します。
そして、従位接続詞とは、that、when、while、because、if、althoughなどのことを言います。
教科書などには「節を導く接続詞」と書かれていますが、要するに主節と従属節の文を結ぶ働きをする接続詞のことです。
実際に例文を使って見てみましょう!
I couldn’t understand that he says.(私は彼の言うことがわからなかった)
ここでは2つの文がthat節で結ばれています。
この例文での「主部+述部」の組み合わせは、「I couldn’t understand」と「he says」になります。
「I couldn’t understand」(私はわからなかった)という主部+述部と、「he says」(彼は言う)という主部+述部が、接続詞のthatによって結ばれています。
このthatは名詞節の働きをしていることも、押さえておきましょう!
複文ではほかにも、形容詞節や副詞節などを導いている場合もあります。
今回の記事では詳しく説明しませんが、形容詞節では関係詞、副詞節では、時・場所・原因・理由・目的・結果・程度・条件・譲歩・比較などを表す接続詞が使われていることが多いです。
重文
では最後に「重文」について解説していきます。
「重文」は簡単に言うと、「複文」の逆と覚えてください!
「複文」とは、「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっていない文のこと、でしたね!
それに対して重文は、「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっている文のことを言います!
2つ以上の文は対等な関係なので、入れ替えても文章の意味が変わることはありません。
2つ以上の文が対等な関係で結ばれているので、andやbut、for、nor、yet、orなどの等位接続詞を使います。
例文で一緒に考えていきましょう!
I play a soccer, and my brother plays a basketball.(私はサッカーをしていて、弟はバスケをしている。)
この例文はand以降を入れ替えても、意味として同じ意味で通じます。
重文では等位接続詞のほかにも、コロンやセミコロンでも結ばれることがあるので、注意してください!
複文と重文の見分け方とは?
ここまで、英文の構造を理解してもらうために、「単文」「複文」「重文」について解説してきました。
この記事を読んでいるほとんどの方が単文については、理解できたかと思います。
しかし、複文と重文については、「まだ見分け方がわからない」という方も多いのではないでしょうか?
安心してください!実は複文と重文の見分け方はとっても簡単なのです!
ここで、一度おさらいをします。
- 複文=「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっていない文
- 重文=「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっている文
でしたね!
お気づきの方もいるかもしれませんが、複文と重文の違いは「対等な関係になっているかどうか」だけなのです!
ですから、「あれ、これって複文と重文どっちだろう」と悩んだときは、結ばれている2つ以上の文が対等な関係になっているかどうかをチェックしてみてください!
まとめ
今回は英文の構造を理解してもらうために、「単文」「複文」「重文」についてと、複文と重文の見極め方について解説しました。
では、今回解説した内容のおさらいです!
- 単文=「主語(S)+動詞(V)」が文の中に一つ
- 複文=「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっていない文
- 重文=「主語(S)+動詞(V)」が2つ以上あり、その文たちが対等な関係になっている文
複文と重文の見分け方は、2つ以上の文が対等になっているかどうか、がポイントです!
英文の構造がわかると、長文読解で問題を解くときや選択肢を選ぶときにとても役に立ちますよ!
英文の構造や説明は、参考書を読めば読むほどわかりにくくなってしまうものです。
もともと英語的な考えを日本語にしてしまうと、どうしても難しい言い回しになってしまいます。
ですが、今回のように考え方によっては、とても簡単に理解できるものもあるのです。
多くの人がつまずく英文法として「過去形」と「完了形」の違いもよく聞きます。
次の記事では、つまずきやすい英文法をわかりやすく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね!
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この記事を書いた人
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