英語のことわざって何か思い浮かびますか?
たとえば、「百聞は一見にしかず」。
英語では、何でしょう?
正解は、“Seeing is believing.”
直訳すると、「見ることは信じることである」ですね。
短いことわざながら、
実に端的に、意味の本質を表現していますよね。
英語のことわざを学ぶことで、英語表現はもちろん、
日本文化との違いを学ぶこともできるんです!
そこで今日は、
面白い英語のことわざをご紹介していきます!
楽しみながら、もっと物知りになりたいあなた!
要チェックです。
■ 目次
面白い英語のことわざ10選
ではさっそく、面白い英語のことわざをご紹介していきましょう。
さあ、どんな意味か想像できますか?
No pain, no gain.
とっても端的に表現しているこのことわざ。
聞いたことがある方もいるのでは?
Nothing ventured, nothing gained.
と表現されることもあります。
この2つを直訳すると、
- 「痛みがないと、何も得られない」
- 「危険を冒さなければ、何も得られない」
となりますね。
さあ、どの日本語のことわざに相当するでしょうか?
正解は、
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。
日本語ではそこそこ長いこのことわざ。
英語では、とっても端的にうまく表現されていますね。
Out of the frying pan and into the fire.
なかなかユニークなことわざですね。
直訳すると、
「フライパンの中から火の中へ」。
どういうことだか、わかりますか?
状況としては、
- 熱いフライパンから脱出
- 次は、火の中に飛び込んでしまった
という感じでしょうか。
つまり
「悪い状況が、さらに悪い状況へと悪化してしまった」
という感じですね。
日本語でいう
- 「踏んだり蹴ったり」
- 「一難去ってまた一難」
という感じですね。
「フライパン」を使って災難を表す。
英語ならではのユーモア溢れる面白い表現ですね!
If you dig a hole for someone else, you’ll fall into it.
続いても、お馴染みのあのことわざ。
直訳すると
「他の誰かのために穴を掘ったら、あなたがその穴に落ちるでしょう」。
こんな感じでしょうか。
つまり、
「他人を陥れるために穴を掘ると、その穴に自分が落ちる」
ということ。
直訳内容と「hole(穴)」から想像すると?
そう、まさに日本でいう「墓穴を掘る」ですね!
これは、想像するとわかりやすいことわざでしたね。
A closed mouth catches no flies.
次も、なかなかユニークなことわざ。
直訳すると、
「閉ざされた口は、ハエを捕まえない」。
どういうことだかわかりますか?
「口を閉ざして沈黙を守れば、ハエが口内に入ってこない。」
つまり、
「沈黙を守れば、災いはふりかからない」
という意味なんですね。
「口」から連想すると、もうわかったのでは?
日本でいう「口は災いの元」ですよね!
とはいえ、災いを「ハエ」で例えるとは。
なかなかユニークな発想ですね。
Don’t bite the hand that feeds you.
続いては、動物に言いそうな内容のことわざ。
直訳すると
「あなたにご飯を与えてくれる人の手を噛むな」
ですよね。
つまり、
「お世話になっている人の手を噛むな」
ということ。
「お世話になっている人の手を噛む」
これってまさに、
「恩を仇で返す」という日本語のことわざそのものですよね!
この英語のことわざは、「恩を仇で返すな」という教えなんですね。
A lie travels round the world while truth is putting her boots on.
続いても、何ともユーモア溢れる表現!
直訳すると、
「真実が靴を履いている間に、嘘は世界中を旅する」
って感じでしょう。
つまり、
「真実よりも、嘘の方がすぐに広まってしまう」
という意味。
このことわざと似た日本のことわざ、思い浮かびますか?
「嘘」を「悪事」と考えると?
そう、
「悪事千里を走る」と似ていますよね!
悪い行いはすべからずってことですね。
とはいえ、
「真実が靴を履く」・「嘘が旅する」という擬人法。
とっても英語的でユーモラスですね!
Anger can be an expensive luxury.
直訳すると、
「怒りは高価な贅沢品になりうる」。
怒りが高価…?
どういうことだかわかりますか?
実はこれ、
「怒りの代償は大きい」っていう意味なんです!
日本の「短気は損気」に似ていますよね。
確かに、怒ることで失うものってありますよね。
時間であったり、人間関係であったり。
それって、お金では解決できないほど高価なものとも言えますね。
何とも深いことわざです。
Don’t count your chickens before they’re hatched.
さあ、続いては動物を使ったことわざです。
直訳すると、
「卵がかえる前に、ヒナ鳥を数えるな。」
「実際に生まれるまで、数を数えてはいけない」ってことですね。
つまり、
「物事が確実になるまで、成し遂げたと思ってはいけない」
ってことですね。
これって、日本では違う動物を使ったことわざに似ていますよね。
そう、「取らぬ狸の皮算用」!
日本語では「狸」。
英語では「chickens(ヒナ鳥)」。
同じ内容でも、動物が違うって興味深いですよね。
というのも、実は
欧米に狸はいません。
したがって、
「狸」をことわざに使う発想はないんですね。
ちなみに、
「狸」の英語は、「raccoon dog」。
これは、いわゆる「アライグマ」。
「狸」にドンピシャの英単語はないんです。
このことわざ1つとっても、
言語や文化の違いを学ぶことができますね!
Look before you leap.
こちらも、日本でお馴染みのことわざ。
直訳すると、
「前に踏み出す前によく見ろ。」
とっても注意深く、慎重に行動する様が浮かびますよね。
さあ、日本のどのことわざに相当するでしょう?
「慎重」ですよ!
そう、正解は
「石橋は叩いて渡る」ですね。
英語には、「石橋」は一切ありませんね。
とても端的に表現したことわざですね。
Rolling stones gathers no moss.
さあ、最後はとても有名なことわざ。
直訳すると、
「転がる石は苔を集めない。」
さあ、もうお分かりですね。
「転石苔むさず」という日本のことわざです。
このことわざの意味は2つ。
- 活発な活動を続ける者は、いつまでも古くならない
- 一ヶ所に落ち着かない者は大成しない
ポジティブな内容の1に対し、2はネガティブ。
相反する意味が存在するんですね。
実はこの背景には、
アメリカとイギリスが関連しているんです!
このことわざのアメリカの解釈は、
「転がる石のように活動する人には、苔がつかず、新鮮である。」
つまり、日本での1の意味で解釈しているんです。
これに対し、イギリスの解釈は、
「転がる石のように住処や思想を変える者は、忍耐や信用に欠ける。」
まさに、日本でいう2のような解釈なんですね!
このように欧米で異なる解釈の影響で
日本での解釈も2つになったと考えられますね。
実力主義のアメリカと紳士の国イギリス。
それぞの解釈に至るのが、合点がいく気がします。
文化や風習が反映されていて、面白いですね!
まとめ
ことわざには、
文化、風習、言語の違いが如実に表れています。
ことわざを学ぶことで、
その違いを楽しみつつ、博学になれそうですね!
ちなみに、
英語には面白い慣用句もたくさん!
聞いたことのないものも、たくさんありますよ。
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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