突然ですが、皆さんアメリカの大学院への留学を考えたことはありますか?
現在大学生で、修士課程や博士課程を考えている人や、社会人で働いているけれど、勉強が好きでもっと学びたい人などは、アメリカでのアカデミックキャリアアップを考えている人も多いかと思います。
そこで、アメリカ大学院留学で必要になるGPAについて皆さん知っていますか?
アメリカでは、GPAという成績評価のポイントで希望の大学院に入学できるかが決まります。
なのでGPAについて早めに知っておくことで、大学院留学へのステップがスムーズになります。
かくある私も、現在、アメリカの企業で働いていますが、キャリアアップのためにアメリカの大学院留学を漠然と考えているうちの一人です。
今回は、アメリカ大学院留学を考えている人、実際に準備している人に向けて、GPAについて、私が調べたことをまとめました。
■ 目次
アメリカ大学院留学。やる気さえあれば誰にでもチャンスはある!
私は現在在米5年目になります。
こちらに住んでいて、気に入っている点は、人生、やる気さえあればいつでもチャンスはあるという環境があるという点です。
渡米してきてすぐ、コミュニティカレッジのESLのクラスに通っていた時、そのカレッジのキャンパスで、30代、40代、50代くらいの学生さんを見ることは日常茶飯事でした。
また、就職した後に出会った同僚も、40代に入ってからまた学びなおしたいという理由で大学院に入りなおして学んでいます。
こういった人を見ると、純粋に、勉強がしたいという人に年齢は関係ないんだな、ととてもポジティブになります。
そこで、アメリカで、大学院に入りなおすのもいいんじゃないかなと思い始めました。
日本では、大学や大学院に入学する人は比較的若い人が多いですよね。
アメリカでは、チャレンジしたい人は年齢に関係なくチャレンジできる環境が整っています!
今現在日本にいる人も、年齢を気にせずにやる気さえあれば、現実的にアメリカ大学院進学を目指すことは可能です。
では実際にGPAについてみていきましょう!
GPAって何?
GPAとは、Grade Point Avrageの略で、アメリカの高校や大学などで使われている成績評価方法のことを言います。
アメリカの大学では、一般的に各科目の成績に応じて5段階の点数(グレードポイントGP)を与えます。
このGPの平均値を卒業や退学の基準などに活用します。
世界で通用する成績の評価基準のため、近年、日本の大学でもこのGPAの成績評価方法を取り入れる大学が増えてきています。
また、最近では、就職の際に、GPAを参考にする企業も増えてきているようです。
なので、留学を考えていない学生さんでも、GPAを上げておくことは非常に重要になってきています。
日本の大学での成績から、GPAを算出することは可能ですが、特別な算出方法が必要です。
GPAはどうやって算出するの?
アメリカでは、5段階の成績評価(A, B, C, D, F)に対し、4〜0のGrade Point(GP)を付けて算出します。
GPA= (科目㈰のGP×単位数)+(科目㈪のGP×単位数)・・・/全科目の単位の合計
Grade Point(GA)は
評価グレードが5段階の場合
評価グレード | Grade Point |
S 秀 | 4 |
A 優 | 3 |
B 良 | 2 |
C 可 | 1 |
F 不可 | 0 |
評価グレードが4段階の場合
評価グレード | Grade Point |
A 優 | 4 |
B 良 | 3 |
C 可 | 2 |
F 不可 | 0 |
となります。
例)
科目㈰ S ⇒ 4pt ×2単位 =8
科目㈪ A ⇒ 3pt ×3単位 =9
科目㈫ B ⇒ 2pt ×3単位 =6
科目㈬ C ⇒ 1pt×2単位 =2
科目㈭ F ⇒ 0pt×2単位 =0
GPA= (8+9+6+2+0) / 12 =2.083≒2.1(小数点第2位以下を四捨五入)
となります。
アメリカ大学留学に必要なGPAのスコアは?
一般的に、大学学部課程ではGPA2.0以上、大学院ではGPA3.0以上の成績が必要とされています。
そして、アメリカの大学の
Top100校への入学には、2.7以上
Top50校は3.0以上、
名門大学(Top20)に入学するには3.5以上
必要だそうです。
ハーバード大学卒業生の平均GPAは3.7とのこと。
GPAの算出方法でご自分のGPAを算出してみると、
GPA3.5以上というのがいかに大変かわかりますよね。
ほとんどの科目で、4ポイントであるSやAを取っていて、
苦手科目でも、3ポイントのAやBをごくまれに取ってしまうくらいでないと
GPA3.5はゲットできないかと思われます。
私は、学歴としては、普通に日本の大学が最終学歴で、アメリカやほかの国の大学を出ているわけではありません。
日本では、理系の学部に通っていたのですが、私が学生の頃は、意識が甘く、
実際、大学の単位は、落とさなければいいというレベルで勉強をしていました・・。
よって、4段階グレード評価で、BやCでとりあえずパスした単位も結構多く、自分でGPAを計算してみると、
私のGPA思ったより低い・・。ショック。
これじゃあ将来もしアメリカで大学院に行くことがあったら、厳しいかも・・
という状態に。
一度取ってしまったGPAは変えられないので、学生の頃にGPAのことを知っていたら、もっとしっかり勉強したのになあと後悔しました。
そして、よく、日本では、大学入試試験に受かってしまえば大学ではとりあえず卒業は比較的簡単といいますよね。
一方で、アメリカでは在学中も単位を落とさないようにしっかり勉強することが大切といわれています。
その理由はこのGPAを落とさないようにアメリカの学生は勉強しているからなんですね。
GPAが、成績の評価のグレードのみで評価されると聞くと、
『じゃあ、東大のような難関校に通ってて、周りも優秀な人が多い環境で良い成績を出すのは難しいけれど、難関校でない大学で、良い成績を出しておいた方がいいの?』
と思うと思います。
答えはyes and noです。
GPAの評価は、アメリカの各大学院によって違い、統一された評価方法というのはありません。
よって、各大学の評価方法に依存します。
大学によっては、日本の大学の難関レベルに応じてGPAを評価するところもあるようです。
また、アメリカには、世界中の大学の成績の評価を、アメリカの教育水準と照らし合わせて評価をする機関などがあます。
公平な審査をするために、こういった機関を利用し、GPAを算出する大学もあります。
なので、自分が行きたい大学院がどのようにGPAを評価するのか調べておいた方がよいでしょう。
とはいえ、今まで取った成績の評価の方法が若干違うだけで、実際自分が大学時代に取った成績を塗り替えられるわけではないんですよね。
なので、現在学生の方でこれからアメリカ大学院留学を考えている方は、
大学生時代の成績でGPAが算出されるので、計画的に、手を抜かず勉強されることをマジでオススメします。
自分で計算してみて、GPAがあまり高くなかった私は、大学院留学自体をあきらめないといけないのでしょうか。
藁にもすがる思いで色々調べた結果、GPAがある程度低くても、それを補う方法があることがわかりました!
GPAのみが大学院留学の評価基準じゃない? GPAを補うには?
GPAのスコアが低くても、アメリカの大学院の場合、ほかの要素を評価し、それらの総合評価で最終的に入学を許可されるか判断されることが多いようです。
GPA以外の評価要素を高めて、自分をアピールする手段を調べてみました!
GREやGMATなどで高スコアを出しておく
GREは、Graduate Record Examinationsの略で、志願者の基礎学力を測るテストです。
アメリカの大学院への出願の際には、GREのスコア提出が求められることが一般的です。
GMATは、Master of Business Administrationの略で、ビジネスコースに入学するためのテストです。
これらのテストをGPAやほかの出願書類とともに必要とする大学院は多いです。
自分が行きたい大学院がこれらのテストを必要としている場合は、高得点を出すことで、低いGPAを補うことが可能です。
出身大学からの推薦状
あなたが、とても優秀で、アメリカの大学院で学ぶ価値のある人材であるということをアピールして書いてもらいましょう。
また、GPAが低い場合は、審査方法が厳しいためなど、GPAが低い理由も書いてもらえると良いかもしれません。
エッセイ
アメリカはいかに自分を売り込むかが上手い人が勝つ社会です!
自分のセールスポイントは、ちょっと盛ってない? というくらいのアピールで行きましょう!
他の成績証明や資格証明、論文など
行きたい大学院のメジャーに関連するこれらの要素はアピールしましょう。
選考の際にプラスになる可能性があります。
メジャーに関連するコースを受けて、Aでサーティフィケートを取得したり、資格を取った場合などです。
また、医師や薬剤師、看護師など、国家資格がある場合は、その資格自体が選考基準の大きなウエイトを占める場合があります。
また、執筆した論文などがあれば、それもアピールしましょう!
まとめ
この記事のまとめです
アメリカ大学院留学のの成績の判定はGPAという、全成績の平均を使用した評価で行われる。
アメリカの大学院への入学においては、GPA3.0以上が一般的に必要。
難関校への入学は、GPA3.5以上が必要。
大学卒業後にGPAを上げることはかなり難しいので、在学中から高い成績を収めていくことが重要。
GPAが比較的低い場合は、GREやGMATのスコア、大学からの推薦文、エッセイ、関連コースの成績証明や、関連資格証明などで低いGPAを補えることもある。
年齢に関係なく、学ぶ強い意志があり、優秀な人材には、いくらでもチャンスがあるのがアメリカの大学や大学院のいいところですよね。
もし今、自分の可能性を高めたり、確かめるために、大学院で学びなおすことを考えているなら、ぜひ、アメリカの大学院へのチャレンジはいかかでしょうか。
きっと学術関連以外でもたくさんの学びがあるはずです。
この記事でGPAについて対策し、大学院留学への基礎知識として、早めに対策を行いましょう!
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