学生のときに必ず習う「完了形」。
現在、過去、未来を表すのにとても便利な表現ですが、「実際違いがわからない…」と思う方も多いのではないでしょうか?
私は高校三年生までまったくと言っていいほど受験勉強はせず、部活引退後に受験勉強を始めましたが、受験勉強で一番苦労したのが、この時制の分野の「完了形」です。
現在完了進行形は「過去のある時点から現在までの動作を表している」と教科書などに書かれていますが、私にとっては「過去のある時点ってなに!?」といった感じでちんぷんかんぷんでした(笑)
さらには過去完了進行形になると「過去のある時点までの動作の継続」と書かれています。
まず、私の頭の中に「動作の継続」というイメージがまったくわきませんでした!笑
私たちが日々生活する中で、「この動作を継続させるぞ~!」と思って行動している人は、ほとんどいないと思います(笑)
実は簡単なことを言っていて、〝ある状況〟を表すのにとても便利な完了進行形ですが、ややこしい説明のせいで、ものすごく理解が難しくなっているのが現状です。
今回のテーマは「過去完了進行形」ですが、過去完了進行形を理解するためには、現在完了進行形も理解する必要があります。
そこで今回は、受験勉強を半年しかせずに難関私立大に現役合格した私がマスターした、過去完了進行形についてより一層理解を深めてもらうために、ベースとなる文法から詳しく解説していきます!
■ 目次
現在進行形と現在完了進行形の違い
先ほどもお伝えしたとおり、現在完了進行形とは「過去のある時点から現在までの動作を表している」場合に使います。
と言っても何だかよくわからない…
私は現在進行形と現在完了進行形の使い方の違いを理解するのに、とても苦労しました。
まず、現在進行形からご説明していきます。
現在進行形とは「be +動詞の進行形(~ing)」で表します。意味は「~している」という意味です。
つまり、現在進行形とは「まさに今~している」という、今に焦点を当てた表現です!
たとえば、「私は本を読んでいる」を現在進行形で表すと
I am reading a book.
これは、「まさに今、私は本を読んでいる」という意味になります。
「今この瞬間」のことを言っていると考えると、簡単ですよね!
現在完了進行形とは?
では、現在完了進行形についても一緒に見ていきましょう!
現在完了進行形は「have/has been+動詞の進行形(~ing)」で表します。意味は「過去から今までの期間に焦点をあてて「(~の期間ずっと)~している」という意味です。
「(~の期間ずっと)~している」と言われてもなかなかピンと来ない方も多いかと思います。
「現在完了進行形ってやっぱりよくわからない」と悩む方も大丈夫です!
現在完了進行形を覚えるコツを次でご紹介します!
現在完了進行形と相性の良い言葉をおさえよう!
現在完了進行形を理解しやすくするためには、現在完了進行形と相性のよい語句を覚えるのが一番早い!と私は思っています。
相性のよい言葉とは、たとえば、all day(1日中)、for a week(この1週間ずっと)、since last week(先週からずっと)などの期間を表す言葉です。
例文で考えてみましょう!
「私はこの1週間ずっと働いている」を英文にしてみます。
I have been working for a week.
このように、この例文だと現在完了形で表します。
たしかに「過去のある時点から(~の期間ずっと)~している」という訳にぴったり当てはまりますよね!
このポイントさえ押さえていれば、「こういう場合は現在進行形と現在完了進行形どっちを使えばいいんだっけ…」と悩むこともなくなります!
では、再度おさらいをしましょう!
現在進行形は「be +動詞の進行形(~ing)」で表し、「(まさに今)~している」という意味を表します。
これは「今この瞬間の状況」を表すときに使う表現、と頭に入れておきましょう!
現在完了進行形は「have/has been+動詞の進行形(~ing)」で表し、「過去から今までの期間に焦点をあてて「(~の期間ずっと)~している」という意味を表します。
「過去のある時点から(~の期間ずっと)~している」とイメージしましょう。
現在完了進行形と相性の良い語句は期間を表す言葉たちです。
たとえば、all day(1日中)、for a week(この1週間ずっと)、since last week(先週からずっと)など。
なぜなら、これらの言葉は「過去のある時点」を指す言葉であるからです!
教科書や参考書の説明は難しく感じるものも多いですが、現在完了進行形は「あのとき(過去のある時点)からずっと~している」という意味、と覚えておけば簡単です!
過去形と過去完了形と過去完了進行形の違い
ここまで読んでくれた方は現在進行形と現在完了進行形の違いは理解してくれたかと思います。
では、次は最難関の過去完了進行形をご説明していきます!
「え、過去なのに進行形ってどういうこと?」と思った方はいませんか?
私も受験生のときに、「過去なのに進行形って意味がわからない、名前から理解できない」と拒否反応を起こしていました(笑)
でも、大丈夫です!
先ほど、現在進行形と現在完了進行形が理解できたように、過去完了進行形も名前が難しいだけですんなり理解することができます!
あまり難しいという先入観を持たず、一緒に見ていきましょう!
まずは基本となる過去形の説明からしていきます。
過去形はその名の通り、「過去に起こった出来事」を表すのに使います。
たとえば、「私は昨日英語を勉強した」という文を英語にしてみます。
I studied English yesterday.
これで完成です。過去に起こった出来事の説明なので簡単ですね!
過去完了形とは?
では、次に過去完了形について見ていきます。
過去完了形とは「had+動詞の過去分詞」で表し、過去の時点での完了や過去の時点までの継続を表します。
やはり文章にすると難しいですね…(笑)
あまり日本人にはない感覚の訳し方なので難しく感じますが、過去完了形は「 ~したときにはすでに○○だった」と訳すことが多いです!
例文を見てみましょう!
When I arrived at the school, the class had already started.
私が学校に着いたとき、授業はすでに始まっていた。
この文は「私が学校に着いた」というWhenの文と、そのあとの過去完了形の分で成り立っています。
When I arrived at the schoolで過去の時点で私が学校に着いたことを表し、次の過去完了の文では、授業はすでに始まっていたという「完了」を表しています。
ですから、この文は過去の時点での完了を表しているので、過去完了形となるのです。
過去完了進行形をマスターしよう!
では、この調子で過去完了進行形を見ていきましょう!
過去完了進行形とは「had+been+動詞の進行計(~ing)」で表し、過去のある時点Aから過去のある時点Bまで「ずっと~していた」という意味を表します。
ここで現在完了進行形を思い出してみてください。
現在完了進行形は「あのとき(過去のある時点)からずっと~している」という意味でしたね。
過去完了進行形は現在完了進行形の過去バージョンと考えると、楽に理解できると思います!
つまり、過去完了進行形は「過去のある時点まで継続していた動作」という意味を持ちます。
実際に例文を使って考えてみましょう。
I had been studying for five hours before my family came home.
家族が帰ってくる前まで、私は5時間勉強していた。
この例文は「家族が帰ってきた」という過去の時点Aまで「私は5時間勉強していた」という動作の継続を表しています。
過去完了進行形と一緒に出てくる言葉として、when, before, sinceがあります。
whenとbeforeは時間の幅の終了時点を表すのに対し、sinceは時間の幅のスタートを表します。
この3つの単語が出てきたら、「過去完了進行形かな?」と疑うクセをつけましょう!
最初は意味もわかりにくく、ややこしいと感じるでしょう。
でも、あまり難しく考えないことが大切です!
過去完了進行形は「had+been+動詞の進行形(~ing)」で表し、「(過去のある時点まで)ずっと~していた」と訳します。
過去完了進行形のキーワードとしては、when, before, sinceを押さえておきましょう!
まとめ
大学受験やTOEICなどの対策にも欠かせない「完了形」ですが、今回は「現在完了進行形」と「過去完了進行形」について詳しく解説しました。
現在完了進行形と過去完了進行形で押さえておいてほしいのは、次の2点です。
- 現在完了進行形「have/has been+動詞の進行形(~ing)」
「過去から今までの期間に焦点をあてて「(~の期間ずっと)~している」
- 過去完了進行形「had+been+動詞の進行形(~ing)」
「(過去のある時点まで)ずっと~していた」
この2つの意味は必ず押さえましょう!
悩んだときはキーワードを確認したり、「いつからいつまでのことを言っているのか」をしっかりと確認しましょう!
英語にはこのようにややこしい違いが多く出てきます。
たとえば、amongとbetweenなどもその一例です。
amongとbetweenの使い分けに自信がない人は、次の記事もぜひ読んでみてください!
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