「aka」という言葉から、どんな意味を想像できますか?
「aka」→「赤」・・・「red?」と思った方もいるのではないでしょうか?
「aka」という馴染みのない単語を聞くと、私たち日本人は、その発音通りの「赤」が頭に浮かんでしまいますよね。
実は、「aka」は「赤」とは全く関係ありません。
「aka」は、「~としても知られている」という意味として、使われているのです!
「aka」という短い言葉から「~としても知られている」という長い意味。
なぜだと思いますか?
その答えは、「aka」が「略語」であることにあります!
「aka」について知る前に、「略語」に関連する事項を一緒に見ていきましょう。
■ 目次
いくつの「略語」が思い浮かびますか?
「略語」とは何か、ご存知ですよね。
語の意味は保った状態で、語の表記の一部を省略または簡略したものです。
「略語」と聞いて、どのくらいの語を思い浮かべることができますか?
実際、この「略語」は、日本語、英語問わず、非常に多く使われています。
中には、「略語」としての認識がないまま、使用している語もあるかもしれませんね。
まずは、そんな「略語」について、探っていきたいと思います。
1. 日本語における「略語」
日常生活に溶け込んだ「略語」を思い巡らせてみてください。
たとえば、「おはようございます」を部活動生風?に略すと、「おっす」となりますよね。
これも「略語」のひとつ。
考えてみると、日常生活には、意外とたくさんの「略語」があるのですね。
ですが、「略語」だという認識のないままに使っている語も、実は多いのです。
たとえば、「演歌」。
「演歌」は、ある語の「略語」だということを、ご存知でしたか?
正直、私は「演歌」が正式名称だと思っていました。
実は「演歌」=「演説歌」の略語なのです!
他にも「断トツ」や「ブログ」も「略語」の例として挙げられます。
それぞれ、何の「略語」なのか、ご存知ですか?
「断トツ」=「断然トップ」の略語、「ブログ」=「ウェブログ」の略語となっています。
このように、日常生活には、多くの「略語」が根付いています。
ですが、「略語」として認識されていない語も、意外と多く存在しているのですね。
それは、日本語には、「略語」と示す特別な表記方法がないからなのです!
2.英語における「略語」
では、英語はどうでしょう?
英語にも、日本語同様にたくさんの「略語」があります。
何か思い浮ぶものはありますか?
たとえば、手紙を書く場面を思い浮かべてみてください。
手紙の最後に、何らかのメッセージを付け加えたいとき。
英語で、どのように表記しますか?
そう、「p.s.」です!
「p.s.」=「postscript (追伸)」の「略語」。
このように、英語の「略語」も、私たちの日常に馴染んでいるのですね!
ただし、英語の場合、「略語」特有の表記方法が大きく2つあります。
英語の「略語」特有の表記方法を簡潔に解説していきますね。
英語の「略語」の表記方法
1.すべて大文字表記
英語の「略語」の表記方法の1つ目。
それは、すべて大文字で表記することです。
すべて大文字の「略語」、何か思い浮かびますか?
たとえば、最近話題の「DIY」どうでしょう?
この「DIY」は、「do it yourself (自分でやる日曜大工)」の略語です。
「DIY」とすべて大文字で表記されているのは、「略語」であること示すためなのです!
わかりやすいですよね。
他にも「ASAP=as soon as possible (できるだけ早く)」なども有名ですね。
2.「ピリオド」を表記
英語の「略語」に表記方法2つ目。
それは「ピリオド」をつけることです。
たとえば、先ほどの「p.s.」が、まさにそのパターンですよね!
このように、英語の「略語」には、「.(ピリオド)」が付されることがあるのですね。
実は、今日のテーマである「aka」は、「a.k.a.」とも表記されます。
「aka」では、わかりづらくとも、「a.k.a.」であれば「略語」だということが、もう分かりますよね!
以上のように、英語の「略語」には、特徴的な表記がなされていることが多いです。
日本語と異なり、「略語」であることが一目で分かりますよね。
しかしここで、新たな疑問が・・・。
「aka」、「a.k.a.」どちらも存在するということは…「略語」には「ピリオドが」必要なのか否か。
この新たな疑問について、これから検証していきます!
3.「略語」の表記にピリオドはいる? いらない?
今お話したように、「略語」である「aka」は「a.k.a.」とも表記されます。
ってことは、結局、「.(ピリオド)」はいる? いらない?
地味に気になる疑問ですよね。
結論から言うと、ピリオドの有無は「どちらでもよい」とされています。
拍子抜けの答えですが、これで、「aka」、「a.k.a.」の2通りの表記の存在が頷けますよね。
ではなぜ、2通りの表記が存在するのでしょうか?
その答えは、アメリカ英語とイギリス英語にあるのです!
アメリカ英語では、ピリオドを「つける」。
イギリス英語では「つけない」。
基本的には、このようなルールがあるのです!
身近な例を1つ見てみましょう。
男性に対して「~さん」という場合に、名前の前につける「Mr」。
あなたは「Mr.」「Mr」、どちらで表記をしますか?
おそらく「Mr.」と表記する方が多いのではないでしょうか。
なぜなら、中学校や高校では、基本的に「「Mr.」と指導している場合が多いからです。
日本の教育機関のテキストでは、アメリカ英語が採用されているのですね。
ですが実際には、「Mr」というイギリス英語方式の表記も、正式なものとして使われているのです。
「そんなの見たことない!!」と思われる方は、イギリスのBBC News で確認してみてくださいね。
→https://www.bbc.com/news/world-us-canada-51194446
以上のように、「略語」の表記方法や表記方法の違いには、意外と多くの事柄が関連しているのが分かりましたね。
さあ、英語の「略語」の表記が理解できた今、あとは「略語」を覚えていくのみですね!
「aka」って何の「略語」?
「略語」について学んだところで、最初の問題に話を戻しましょう!
「aka」が「略語」であることはお伝えしましたよね。
では「aka」が「~としても知られている」という意味になるのはなぜでしょうか?
そもそも、いったい何の「略語」なのでしょうか?
実は、「aka(a.k.a.)」は「also known as」の「略語」なのです。
和訳してみると、「~としても知られている」という意味になることが納得できますよね!
「aka」の起源ははっきりとはしていませんが、ヒップホップ音楽で最初に使われたのではないかと言われているようです。
実際、現在でも、ヒップホップの曲中に多く使われていますが、日常生活においてもよく使われています。
「aka」は、その訳語からもわかるように、あだ名のようなものを名乗る場面で使われます。
たとえば、有名な野球選手「松井秀喜」さんを、「aka」で紹介すると、どうなると思いますか?
「松井秀喜」さんは、現役時代、「ゴジラ」と呼ばれていました。
したがって、「Hideki Matsui aka(a.k.a.) Godzilla」となるわけです。
ここで1つ注意して頂きたいこと。
それは「aka」は、本名に対しては使わないということです!
「aka(a.k.a.)」は、あくまであだ名に対してのみ。
つまり「本名 aka あだ名」という形で使われるということですね!
これでやっと「aka」が「~としても知られている」という意味を持つ所以や表記方法が分かりましたよね。
もう「aka」を使いこなすことができますね!
まとめ
1.「略語」について
① 日本語の「略語」(例「演歌」・「断トツ」・「ブログ」)
※ 表記方法に特徴なし
② 英語の「略語」
※表記方法に特徴あり!
① すべて大文字(例:DIY)
② ピリオド表記(例:p.s.)※アメリカ英語表記
※イギリス英語では、ピリオド不要
2.「aka」について
※「aka (a.k.a.)」=「also known as(~としても知られている)」の略語
※ あだ名を名乗るときに使用( 「本名 aka あだ名」という形 )
略語である「aka」。
掘り下げてみると、表記方法や表記の違いなど、関連事項がたくさんあります。
ですが、その原則を理解できた今なら、もう難しくはありませんね。
さっそく「aka」を自己紹介に取り入れてみましょう。
「aka」をさりげなく使えると、ネイティブとの距離をグッと縮めることができますよ!
p.s.
ちなみに「aka」の読み方は、「エーケーエー」となります。
「アカ」ではありませんのでご注意を(^^;)。
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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