唐突ですが・・・この英文の意味、わかりますか?
It’s raining cats and dogs.
犬と猫に雨が降っている?
犬と猫が雨になって降ってくる??
なんてわけありませんよね。
実はこの英文。
「雨が土砂降りだ。」
という意味なんです!
このように、英語には、びっくりするような慣用句がいっぱい!
そこで今日は、数ある慣用句の中から、
「面白い英語の慣用句」をご紹介します。
きっとあなたが知らない表現盛りだくさんですよ。
ここで習得して、ネイティブと盛り上がっちゃいましょう!
■ 目次
面白い英語慣用句10選
さあ、さっそく慣用句をご紹介していきますよ。
まずは、意味を推測してみましょう。
実際の意味は、あなたの予想とまったく違っているかも!?
cats and dogs
まずは、冒頭でお教えしたこの慣用句から。
cats and dogs=「土砂降り」
例:
It’s raining cats and dogs.
(雨が土砂降りだよ。)
犬や猫とはまったく関係なく、天気を表すんです。
知識がないと絶対に分かりませんよね^^;
ちなみに、この慣用句の由来は、不明のようです。
ヨーロッパ諸国には、
・「悪天候=犬の天気」と表現する国
・猫が天気に影響を与えるという神話のある国
も存在するようです。
その他、
「猫と犬がケンカする声が、土砂降りの雨の音に似ている」
という説もあるようです。
が、いずれも決定的ではないようです。
When pigs fly!
さあ、続いても、なかなかパンチのある慣用句ですね。
一体どういう意味なのか、想像つきますか?
直訳すると
「豚が空を飛ぶとき」。
あんな巨体の豚が、空を飛べるでしょうか?
いえ、絶対に飛べませんよね!
これこそが、この慣用句の意味なんです。
つまり
When pigs fly!=「不可能だ!」「ありえない」
例:
A: Do you think Tom will get back in a year?B: No, when pigs fly!
このように、Bは
「Tomが1年以内に戻ってくることはありえない」
と思っていることがわかりますね。
cup of tea
続いては、「紅茶」を使った慣用句。
「紅茶」からも分かるように、イギリスでよく使われるようです。
「cup of tea」。
普通に考えれば、「カップに入った紅茶」ですが・・・。
こんな文では、どうでしょう?
Math is not my cup of tea.
「数学は、私の紅茶ではない。」
・・・「???」ですよね。
ここでは「カップに入った紅茶」ではなさそうですね。
実は
cup of tea=「お気に入り」「好み」
ですから、先ほどの文はこうなります。
Math is not my cup of tea.
(数学は、私の好みではありません。)
ちょっとオシャレな感じもしますよね。
イギリス英語を話す際は、ぜひお試しあれ!
Bite the bullet
英単語が少し難しい慣用句。
・bite=「噛む」
・bullet=「銃弾」
したがって、「Bite the bullet」の直訳は
「銃弾を噛め」
となります。
なんとも怖い表現ですが・・・
内容から分かるように、古くから伝わる慣用句とされています。
では一体どんな意味なのでしょう?
この慣用句を使った会話はこちら。
A: I’m tired of this job.
B: You must bite the bullet to succeed.
「この仕事に飽き飽きしているよ。」というAに対するこのセリフ。
bite the bullet=「嫌なことを我慢する」
ですから、Bの発言の意味は、こうなりますね。
You must bite the bullet to succeed.
(成功するためには、嫌なことを我慢しなきゃ。)
日常でも使えそうな内容ですよね。
ちなみに、この慣用句の由来は、明確のようです。
麻酔がなかった昔。
兵士は、医療処置や虐待に、麻酔梨なしで耐えなければいけませんでした。
そんなとき、
銃弾を噛むことで、痛みから気をそらしていたとのこと。
そんな兵士の様子を表したのが、この慣用句なんですね。
由来を理解すれば、この慣用句も覚えやすいですね!
a piece of cake
さあ、またまた食べ物の登場です。
直訳すると「ひと切れのケーキ」。
もちろん「ひと切れのケーキ」という意味で使われている場合もあります。
ですが、こんな会話文ではどうでしょう?
A:How was the exam?
B:It was a piece of cake.
「テストどうだった?」というAの発言に対して・・・
「一切れのケーキだったよ!」
明らかにおかしいですよね^^;
ここでの意味は、こちら。
a piece of cake=「とても簡単」「楽勝だ」
つまり、Bは
「楽勝だったよ!」と言っているんですね。
では、なぜ
「一切れのケーキ」=「簡単」
なのか。
諸説あるようですが、
「一切れのケーキを食べるくらい簡単なこと・容易いこと」
とされているようですよ。
よく考えると、「食べ物」を用いて「簡単」を表す日本語の慣用句もありますよね。
思い浮かびますか?
そう「朝飯前」!
お米を食べる日本人とパン食の欧州文化の違いも感じとれますよね!
ちなみに、
「ケーキ」の代わりに「パイ」を使ったこの表現。
「easy as pie」
こちらも、「簡単」という意味の慣用句。
あわせて覚えておきましょう!
once in a blue moon
続いては、少しロマンティック?な慣用句。
直訳すると「青い月に1度」。
実際には、こんな感じで使われます。
I only see him once in a blue moon.
なんとなく想像がつきますか?
once in a blue moon=「ごくまれに」
例:
I only see him once in a blue moon.
(彼にはごくたまにしか会わない。)
このようになるわけです。
ちなみに、この「blue moon」。
その名の通り、「青っぽく見える月」。
この「blue moon」の定義はこちら。
・一季節中4回ある満月のうち3回目の満月
・一月内で2回目の満月
2~3年間隔でしか見えない貴重な月なんですね。
「blue moonの中で1回」という「once in a blue moon」。
とっても珍しく、滅多にないですよね!
これを理解できれば、この慣用句もよく理解できますね。
out of the blue
さあ、さらに「青」が続きますよ!
直訳すると「青の外」。
これでは、意味が分かりませんよね。
この慣用句の詳細はこちら。
out of the blue=「突然」
例:
He came home out of the blue.
(彼は突然帰ってきた。)
なぜ「青」?
そう疑問に思ったあなた。
同じニュアンスで、「青」を連想させる日本語の慣用句。
思い浮かびませんか?
そう、「晴天の霹靂」です。
「晴天」とは、「雲1つない青空」。
「霹靂」とは、「突然雷が鳴ること」。
つまり、「晴天の霹靂」とは
「予想外のことや事件が突然起こること」を表すんですね!
まさに、「out of the blue」と同じニュアンスですね!
関連づけて覚えてみましょう。
speak of the devil
さあ、続いてはちょっと怖そうな慣用句。
というのも、「devil」=「悪魔」。
ですから、直訳すると
「悪魔の話をする」。
でも悪魔の話って、日常でなかなかしませんよね^^;
実は、この慣用句には、こんな意味があるんです。
speak of the devil=「噂をすれば影」
例:
Speak of the devil, here she comes.
(噂をしていたら、ほら、彼女が現れたよ。)
この慣用句の由来は、
「悪魔の話をすると悪魔が現れる」
という迷信とされているようです。
ここから、
「噂をすればその人が現れる」という意味で使われるようになったんですね。
ちなみに、この慣用句。
もともとの形は、
「Speak of the devil, and he will appear.」
だったようです。
後半部分が省略されたんですね。
日本語でも、「噂をすれば影がさす」を短縮して、
「噂をすれば何とやら」とか「噂をすれば・・・」などと言ったりしますよね。
同じ発想ですね!
I’m all ears
続いても、何ともユニークな慣用句。
直訳すると「私は全て(全身が)耳です」。
さあ、一体何を表すのか、想像できますか?
実際の用例はこちら。
Go on talking. I’m all ears.
例文を見れば、もう意味は、推測できましたね。
I’m all ears=「聞きたい」「興味津々」
例:
Go on talking. I’m all ears.
(話し続けてよ。すごく聞きたい。)
「私は全身が耳」
⇒「全身が耳になっているくらいに聞きたい」
この流れが、連想できますよね。
気軽に使えるこの表現。
さっそく使ってみては?
touch wood
一見、慣用句に思えないこの表現。
直訳は「木に触る」ですよね。
ですが、
実際はまったく違う意味の慣用句なんです!
実際の例文はこちら。
A: I’m going to take the exam next week.
B: Touch wood!
試験を控えたAさんに、「木を触れ!」^^;
「???」ってなりますよね^^;
なにゆえ、「木」を触るのか。
実は、ちゃんとした理由があるんです。
「木には精霊が宿っており、木を触ると悪い運気が逃げる」
という言い伝えがあるそう。
そのため
touch wood=「幸運を祈る」
他にも、こんなときにも使われます。
・過去起こった幸運な出来事を話すとき
・将来、幸運なことが起こってほしいという願望を述べるとき
例:
I am very happy right now, touch wood!
「今も未来も幸せでいたい」という願望を感じとれますね。
ちなみに、この「touch wood」を使うとき。
実際に、机などをコンコンと叩くようですよ!
理解できると面白いですよね!
このように、英語には、面白い慣用句が盛りだくさん。
ですが、知らないと理解できないものばかりですよね。
さっそく使ってみて、ネイティブ英語に近づいちゃいましょう!
まとめ
面白い英語慣用句10選
・cats and dogs「土砂降り」
・When pigs fly!「不可能」
・cup of tea「好み」
・bite the bullet「嫌なことを我慢する」
・a piece of cake「とても簡単」
・once in a blue moon「ごくまれに」
・out of the blue「突然」
・speak of the devil「噂をすれば影」
・I’m all ears「聞きたい」
・touch wood「幸運を祈る」
まずは覚えて、さっそく使ってみてくださいね!
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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