あなたはこれまでに、英語で面接を受けたことがありますか。
就職活動、大学の試験など様々な面接があります。
日本語で面接を受けても緊張するのに、英語で面接を受けると余計に緊張しますよね。
私もきちんと準備をしていなかったことで、過去に失敗をしたことがありました。
英語面接では、「では、自己紹介をお願いします。」の一言で面接が始まります。
英語面接に慣れていない方は、最初の自己紹介でつまずき、本領を発揮できないというケースが多いです。
つまり、「自己紹介」は英語面接の肝と言えるでしょう。
今回は、
- 英語面接で自己紹介をする際に気をつけるべきこと
- 自己紹介で使えるフレーズ等
をご紹介していきます。
■ 目次
「自己紹介」は英語面接成功の鍵
「自己紹介」は、面接官に第一印象を残すとても大事なステップと言えるでしょう。
大抵、自己紹介は面接の最初の場面で行います。
そのため、良くも悪くも「自己紹介」でその人の印象が決まってしまいます。
特に英語で面接が行われる外資企業や海外留学等では、面接官が自己紹介で見抜くのは下記の2点です。
- スキルや経験的に自分の会社や学校に適している人物か
- 相手としっかりとコミュニケーションが取れる人物か
スキルや経験は、事前に提出する職務経歴書を見れば判断できます。
しかし、英語面接で見られることは、
- 職務経歴を自分の言葉で相手に伝わるように話せるか
- 相手と良い関係性を作り、仕事・勉強できるか
です。
そのため、最初の自己紹介で良い印象を残すことは非常に重要と言えます。
日本語面接と英語面接の違い
「英語面接」の「自己紹介」では、決定的に違う点があります。
「自己紹介」は、「自己アピールの場」ということです。
英語面接で押さえた方が良い点は下記の4点です。
- 名前
- これまでのキャリア
大学卒業後からの職歴 - 自分がアピールしたいスキル、経験
- 志望動機や今後の自分のキャリアゴール
平均すると、自己紹介だけで2〜3分程度話すことになります。
少し、長いのではないかと思う方もいらっしゃると思います。
しかし、自己紹介でしっかりと話した方が面接官にも良い印象を残せます。
何故ならば、その後面接官も突っ込んだ質問をしやすいからです。
英語面接で使えるフレーズ
ここでは、「英語面接」における「自己紹介」で使えるフレーズを紹介していきたいと思います。
自己紹介の出だし
Hello, nice to meet you.
(こんにちは、初めまして。)
自己紹介の切り出し方はよく迷ってしまいがちです。
いきなり自分の名前を伝えるのも悪くはないですが、できれば挨拶から始めましょう。
- Hello.
(こんにちは。) - Good morning.
(おはようございます。)
などの挨拶からスタート。
その後に、
- Nice to meet you.
(初めまして。) - I’m glad to see you.
(お会いできて嬉しいです。)
といった表現をつけると、より自然な自己紹介の切り出し方になります。
自分の名前を伝える
- I am 〜.
(私は〜です。) - My name is 〜.
(私の名前は〜です。)
これは言わずと知れた自分の名前の紹介の仕方です。
「My name is ~」は古い表現で、ネイティブは使わないと言う話を聞きます。
しかし、公式な場では、ネイティブも「My name is〜」から自己紹介を始めます。
面接の場では、上記の2つのどちらかの表現を使ってあげると良いでしょう。
大学時代勉強したことの紹介
- I studied 〜 in my university days.
(大学の時は〜を勉強していました。) - My major was 〜when I was a university student.
(大学の時は〜を選考していました。) - I did 〜as my undergraduate degree.
(学士号で〜を取りました。)
こちらはいずれの表現でも違和感なく使えます。
「undergraduate」は「学士号」のことを指します。
「修士号」を取られている方は、「postgraduate」。
更に「博士号」を取られている方は、「Doctor of Philosophy Degree」。
または、略して「Phd」と表現してください。
働いている産業、会社の紹介
- I work for〜.
(私は〜会社で働いています。) - I work in〜.
(私は〜の産業で働いています。)
〜と言う企業で働いていたと言う場合は、「work for〜」
産業や業界など、ある程度広いカテゴリーで捉えた場所で働いていたことを表現するには、「work in 〜」を使いましょう。
自分の仕事内容を紹介する
- I’m in charge of 〜.
(私は〜の担当をしています。) - My responsibility is 〜.
(私の責任は〜です。)
英語面接では、
What is your responsibility?
(あなたはどういった担当をしているの?)
と聞かれることが多いです。
海外だと、若手のうちからリーダーやマネジャーといった役職がつくことが多いためです。
日本の場合は、若手だと役職がつきません。
そのため、この質問に対して戸惑ってしまう人も多いのが現状です。
その時は、「I’m in charge of 〜.(私の担当は〜です。)」
という表現を使い、現在の担当職について説明すればOKです。
自分の得意分野を説明する
- I’m good at〜.
(私は〜が得意です。)
自分の得意分野を話したい時は上記の表現を使いましょう。
例えば、過去に複数の職種を経験していて、その中でも特にこの分野が得意ということを伝える時に。
また、自分が特に自信を持ってアピールをしたいスキルがある時に使ってみましょう。
例えば、
I’m good at managing members.
(メンバーのマネジメントが得意です)
I’m good at implementation of marketing strategy.
(マーケティング戦略の実行分野が得意です)
という使い方ができます。
志望動機を伝える
- The reason why I would like to work/study for your corporation/university is〜.
(あなたの会社/学校で働きたい/勉強したい理由は〜。) - I would like to 〜 in your company/ university.
(私は、あなたの会社/学校で〜をしたいです。)
就職や学校への志望動機は上記の2つのいずれかを使って伝えると良いでしょう。
日本語の面接では、自己紹介と別に志望動機を話す時間が設けられます。
しかし、英語面接の場合は、自分のこれまでの経歴と一緒に志望動機を話すことが一般的。
「聞かれてもいないのに話していいのだろうか?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、経歴と繋げて志望動機までを話した方が、相手に意欲や意図が伝わりやすいです。
是非、自己紹介の中で志望動機も伝えるようにしてください。
自己紹介の終わり方
- That’s all. Thank you.
(以上です。ありがとうございます。) - Thank you. It is nice to see you.
(ありがとうございます。お会いできて嬉しいです。)
一般的には、上記のいずれかの表現で自己紹介を締めます。
英語面接の場合は、日本のように尋問形式ではなく、フランクに進むことが大抵です。
そのため、Thank youを使って自己紹介を締める。
余裕があれば、It is nice to see you .(お会いできて嬉しいです。)
といった感謝を伝えることをおすすめします。
より詳しい自己紹介の具体例、準備の仕方を知りたい方は下記のリンクをチェックしてください。
英語面接で気をつけたいボーディランゲージ
自己紹介をする時に気をつけたいボディーランゲージをご紹介していきます。
握手はしっかりと
対面で英語面接を受ける場合は、最初に握手をしてから始まることが多いです。
海外の採用担当からは、
「日本人は握手をする文化がないせいか、目を合わさずに握手をする」
「握手をする時の力が弱々しい」
といった意見を耳にします。
弱々しく、アイコンタクトをとらない握手は、海外の採用担当者には、
「自信がない人」
「コミュニケーションを取るのが苦手な人」
と捉えられてしまいます。
最初の握手の印象で、相手にマイナス評価を与えてしまうことにもなりかねません。
ちょっとしたことですが、握手をする時は、
- しっかりと相手の手を握る
- 相手の目を見る
ことを意識してください。
アイコンタクトを忘れない
「英語面接」の際は、アイコンタクトをしっかりと取るようにしてください。
日本語で面接を受ける際は、多少目をあまり合わせなくても許されることがあります。
これは、「英語面接」では絶対してはいけないことです。
握手と同様ですが、自信がない人、コミュニケーションを取れない人と見なされてしまいます。
英語圏において、アイコンタクトはとても大事な要素とされています。
飲み会で乾杯をする際も、アイコンタクトをするのが礼儀とされるくらいです。
しっかり、1人1人の面接官の目を見て話すように心がけてください。
英語面接では、感情表現豊かに
日本の面接に際は、「真剣な表情で、なるべく笑わない方が良い」という話を聞きます。
英語面接の際は、逆と考えてください。
英語面接が行われる、外資企業、海外の大学では、「その人の人柄」を見ます。
ある程度の喜怒哀楽をつけると「自分がどういう人か」が面接官に伝わります。
そのため、面接官に好印象を残すことができるでしょう。
具体的に気をつけたい点は下記の3点です。
- 顔の表情表現を豊かに
話の文脈に合わせて、喜怒哀楽をつける。
- 声のトーン
嬉しい話の時はイキイキとした声のトーンで。
あまりよくない話の時は、少し落ち着けたトーンで。
など、自分の話している内容に合わせて、声の強弱やトーンを調整する。
- ジェスチャー
話の内容に合わせて、身振り手振りを加えて表現をする。
あまりにも、感情表現が豊かになり、友人と話しているようになってしまうのは問題です。
しかし、ある程度の感情表現は相手に良い印象を与えます。
意識をしてみることをおすすめします。
言葉のひげを取る
言葉のひげとは、「あー」「えー」といった、日本語で文章をつなぐ時につなぐ表現です。
日本人は、英語を喋る時にも、表現が出てこないと、この「あー」「えー」で文章を繋ごうとしてしまいがちです。
しかし、この言葉のひげは、特に英語面接では絶対にやめるべきことの一つです。
何故ならば、言葉のひげの部分に面接官の意識が言ってしまうからです。
そして、肝心の内容が面接官の頭に入ってこなくなってしまいます。
多少の間でしたら、特に相手も気になりません。
言葉のひげを使うくらいでしたら、ある程度の間を置いて話をした方が良いです。
あまりにも間が空いてしまう時は、次のフレーズを使いましょう。
- Let me think.(ちょっと考えさせてください)
- It’s a good question.(いい質問ですね)
It’s a good question. は、質問内容を褒める時に使うと考えられがちですが、実は違います。
ネイティブスピーカーは、自分の考えをまとめる際にこの質問をはさんで間をもたせます。
ぜひ、英語面接で間をもたせたい時に使ってみてください。
まとめ
今回は、「英語面接」で「自己紹介」をする上で気をつけたい、以下のことをお伝えしてきました。
- なぜ、「英語面接」で「自己紹介」がとても大事なのか
→自分の会社や学校に適している人物か、相手とコミュニケーションが取れる人物かを見抜くため
- 日本語面接と「英語面接」の違い
→英語面接では、自己アピールが求められている
- 英語面接で使えるフレーズ
→挨拶の仕方
Hello, nice to meet you.(こんにちは、初めまして。)
自分の名前を伝える
My name is 〜.(私の名前は〜です。)
大学時代勉強したことの紹介
I studied 〜 in my university days.
(大学の時は〜を勉強していました。)
働いていた会社、業界の紹介
I work for〜.(私は〜会社で働いている。)
自分の得意分野を伝える
I’m good at〜(私は〜が得意です)
志望動機を伝える
I would like to 〜 in your company/ university.
(私は、あなたの会社/学校で〜をしたいです。)
自己紹介の締め方
Thank you. It is nice to see you.
(ありがとうございます。お会いできて嬉しいです。)
- 英語面接で気をつけたいボディーランゲージ
→握手は、相手の目を見てしっかり手を握る
アイコンタクトを忘れない
感情表現は豊かに
言葉のひげを取る
自分の第一言語でない英語での面接は非常に緊張する場です。
ですが、自信を持って「自己紹介」をすることで、良い面接のスタートを切れますし、相手の印象もよくなります。
ぜひ、しっかり準備をして「英語面接」の「自己紹介」に臨むようにして見てください。
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