人前でのスピーチって緊張しますよね。
「日本語でもできればやりたくない…」という人は少なくないはず。
それが母国語ではない英語となったら?
胃に穴が開きそうなほどプレッシャーを感じても不思議ではありません。
私はカナダに住んでいたとき、何度も人前で話す機会がありました。
日本語ではいつもスムーズに話しているような内容です。
しかし、英語となった途端に難易度は何倍にも上昇。
最初のころは毎回冷や汗をかいていたことを思い出します。
しかし、よく考えると私は正しく準備をしていなかったんですよね。
私が何度もスピーチを繰り返してわかったこと。
それは、
きちんと準備をすれば英語でのスピーチは怖くない!
ということです。
今回は、英語でスピーチをするための準備を、最初から最後まですべて解説していきます。
また、併せて実際に使える例文やフレーズもご紹介しますよ!
順番に読んで一つ一つ実践すれば、安心して英語でのスピーチに挑めます。
英語でのスピーチを頼まれて不安だという人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
■ 目次
英語でスピーチをすることになったら?
まずは英語でのスピーチを引き受けてから、実際にスピーチを行うまでの準備の流れです。
簡単に説明すると、
- 情報を確認する
- スピーチを書く
- スピーチを練習する
という流れで準備をします。
次の章から、このステップを一つ一つ解説していきますね。
スピーチのための情報を確認しよう
もし今、いきなり英語でスピーチを書き始めようとしているなら一旦ストップしてください!
英語でのスピーチを成功させるためには、まず下準備が大切です。
スピーチを書き始める前に、以下のことを確認しましょう。
- スピーチの時間
- スピーチのテーマ
- スピーチの目的
- オーディエンスの年齢層や立場
この情報によって、スピーチ内容や話し方も変わってきます。
そのため、必ず最初に確認しましょう!
スピーチの時間
スピーチの時間を確認するのは言わずもがな。
スピーチを書くときにその時間内に収まるように書かなければいけませんね。
話者の英語力にもよりますが、1分間に100~120語くらいが目安。
3分のスピーチなら300~360語に収まるように原稿を書くことになります。
スピーチのテーマ
スピーチのテーマが依頼者から指定されているのであれば、その内容に従う必要がありますね。
テーマが指定でないのであれば、会合の目的などから考えて自分で決めなくてはいけません。
テーマが分からなければスピーチ原稿を用意できませんので忘れずに確認しましょう!
スピーチの目的
見落としがちですが、スピーチの目的を知っておくことはとても重要。
乾杯のあいさつとしてのスピーチなのか、あなたの歓迎会での自己紹介なのかなどによって違いますよね。
乾杯のあいさつとしてのスピーチなら、スピーチの終わり部分から乾杯にスムーズに移行できるように、といった工夫も必要です!
オーディエンスの年齢層や立場
日本語なら目上の人には敬語を使いますよね。
英語には日本語のような敬語はありません。
しかし、丁寧な話し方とフランクな話し方の違いはあるんです。
オーディエンスが目上の人ばかりでフォーマルな集まりなら、丁寧な言葉遣いを意識する必要があります。
また、反対に若者ばかりのカジュアルな集まりなら、あえてカジュアルな言い回しを選ぶというのも一つの選択です。
英語でスピーチを書こう
英語でスピーチを書くための情報が集まったら、スピーチ原稿を書く段階です。
ここが一番の難所ですが、順を追ってクリアしていきましょう!
英語でのスピーチの基本は、
- Introduction(序論)
- Body(本論)
- Conclusion(結論)
の3部構成で考えることです。
ここでは、スピーチの構成ごとの書き方のポイントと、使える例文をご紹介します!
Introduction(序論)
まずは、スピーチ全体の1~2割の量を意識してIntroductionを書きます。
ここでは、
- オーディエンスへのあいさつ
- 簡単な自己紹介
- スピーチ内容の簡単な説明
などを行います。
【Introductionで使える例文】
It’s a great pleasure to see you all.
(みなさんにお会いできて嬉しく思います。)
Thank you so much for giving me this opportunity.
(このような機会を与えてくださりありがとうございます。)
Please let me introduce myself.
(まず自己紹介をさせてください。)
Today, I’d like to tell you about~.
(本日は~についてお話したいと思います。)
Body(本論)
いよいよスピーチのBody(本題)部分です。
目安として、スピーチ全体の6~8割となるように書きましょう。
「この人はいったい何を伝えたいの?」と思われないためのポイントは、
- 伝えたいことを明確にする
- 伝えたいことを裏付ける根拠や具体例を説明する
という2点です。
この点を頭に置いてシンプルにスピーチを書いてみましょう。
【Bodyで使えるフレーズ】
There are ~ things I’d like to tell you.
(お伝えしたいことは~つあります。)
First, let’s begin with~.
(まず~からお話しします。)
Second, ~. / Third, ~.
(第二に~。 / 第三に~。)
Please look at ~.
(~をご覧ください。)
For example ~.
(例えば~。)
Conclusion(結論)
スピーチの本論が終われば、スピーチ全体の1割~2割をイメージしてConclusionを述べます。
ここでは、
- スピーチで伝えたいことのまとめ
- オーディエンスへのお礼
を簡潔に伝えます。
【Conclusionで使える例文】
In summary, I’d like to say~.
(まとめると、私が言いたいのは~ということになります。)
I wish you good luck and success.
(皆様の幸運と成功をお祈りしております。)
Thank you for your attention.
(ご清聴ありがとうございました。)
英語でスピーチを練習しよう
スピーチの原稿が完成したら、あとは練習あるのみです!
スムーズに話せるように、繰り返し練習します。
そのときに、できれば録音して自分で聞いてみてください。
スムーズに話せていないところや苦手なところが分かるので、効率的に練習ができますよ。
ここでは、練習のときに抑えておきたいポイントを3つご紹介します。
どんなに素晴らしい原稿が書けても、話し方がイマイチなら残念なスピーチに。
話し方にも工夫をして、オーディエンスを引き込むスピーチにしましょう!
話す速さに気を付ける
人は緊張すると早口になってしまうもの。
過度に話すスピードが速くならないように気を付けましょう。
意外かもしれませんが、母国語ではない英語でのスピーチだからこそ尚更気を付ける必要があります。
確かに、どんなにスピードが上がっても日本語で話すときほど早口にはならないかもしれません。
しかし、もともと日本語ほどは正しく発音できていないはずの英語。
少し早口になるだけでも、発音はどんどん崩れていってしまいます。
落ち着いて話せるように、練習のときからスピーチの速さには注意しましょう!
身振り手振りを交える
英語圏の人は日本人以上に身振り手振りを交えて話します。
日本人からすると少しオーバーに感じるかもしれません。
しかし、身振り手振りはスピーチにとってとても重要なもの。
ラジオなどの聴覚に頼ったものとは違い、スピーチは視覚の情報も伝えることができます。
効果的に身振り手振りを取り入れることで、視覚も使ってオーディエンスの興味を引き付けることができるんです。
もし、イメージしにくければ、ネイティブスピーカーが英語でスピーチをしている動画などをチェックしましょう。
こちらが、ネイティブスピーカーが実際にスピーチをしている動画です!
このように動きがあると視覚的にも引き付けられますよね。
ぜひ、ネイティブスピーカーのスピーチ動画から、使えそうな身振り手振りを取り入れてみてください!
目線を意識する
原稿を読んで練習していると、目線は下の方に向かっているはずです。
しかし、本番は紙ではなくオーディエンスに対して話します。
ある程度スピーチ内容が頭に入ったら、目の前に人がいると思って練習をするようにしましょう。
目線はなるべくオーディエンスの方に向けます。
ときにはアイコンタクトなどをとってもいいでしょう。
そこに聞き手がいるということを念頭に置いて、目線を意識して練習してみてください!
まとめ
英語のスピーチは
- 情報を確認する
- スピーチ原稿を書く(序論・本論・結論)
- スピーチの練習をする
という3ステップで準備をします。
英語でスピーチをするのは確かに簡単ではありません。
しかし、きちんと準備すれば、英語のスピーチでもオーディエンスの心を掴むことができます。
一つ一つのステップをクリアして、堂々としたスピーチを披露してください!
また、スピーチ原稿の執筆や話し方の練習には、有名なスピーチを参考にするのも有効です。
こちらの記事では、人々を引き付けるスピーチを厳選して解説しています!
ぜひ英語でのスピーチの参考にしてくださいね。
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