大学受験やTOEICなどで英語は一通り勉強して、リーディング、リスニング、ライティングはある程度できるけれど、どうしてもスピーキングのハードルが高いという人は結構多いのではないでしょうか。
ネイティブのように自然な英語を流れるように話せたらかっこいいですよね。
かくある私も、現在ではアメリカ在住で、日本人のいないアメリカの企業に勤めていますが、英語を、自然に、相手にわかってもらうように話せるようになるまでは時間がかかりました。
頭の中で考えて、気合を入れて話しても、聞いてもらってわかってもらう発音のコツがつかめていないと、なかなかネイティブには通じません。
しかし、逆に、完璧な発音でなくても、いくつかのコツがわかっていれば、自然でわかってもらえる英語を話すことは可能です!
今回は、そんな私がアメリカで四苦八苦しながら、“聞いてもらえる英語”を話すにあたって重要な発音のコツをまとめてみました。
■ 目次
とにかく大きな声で話そう!
英語のスピーキングの練習と聞くと、皆さんたぶん、それぞれの発音記号を覚えて、定番の、LとRの発音の違いやTHの発音をマスターして・・・
と計画する人が多いかと思います。
しかし、待ってください。
一番手っ取り早く、わかってもらえる英語を話すには、大きな声で話すことが一番大切です。
私がアメリカである程度英語を勉強し、TOEICやTOEFLも取って、アメリカの企業に就職したとき、一番身に染みたのがこの大きな声で話すことの重要さです。
日本では、大声で話すのは、お行儀がよくないとされているので、必然と小さい声で話すように訓練されているかと思います。
これのせいで、就職して最初は、『もう少し大きい声で話して』と何回も言われました。
小さい声で(自分では小さいとは思ってないのですが)、毎日シャイに話していた私ですが、ある時、英語が母国語ではない同僚たちをみてふと思いました。
この人たち、発音は私より良くないのに、会話が自然で上手いんだよなー
それで、この英語ノンネイティブの同僚らを観察し始めました。
そこでわかったことは、
彼らは英語ネイティブの前でも堂々と大きな声で話しているということです。
(そしてジョークもウケてもウケなくてもじゃんじゃん言います)
この、大きな声で自信をもって話すことがまさに英語を話すのには一番の近道です。
母音や子音の発音を全部覚えるのも大事ですが、まずは、ちょっと引くぐらい大きい声でどうどうとしゃべることを心がけてみてください。
きっと3割増しくらいで英語がうまく喋れていると思います。
このことを踏まえて、次に行ってみましょう!
発音のコツを知って自信をつけよう!
コツ1: 語と語のつながりを意識して発音しよう!
ここでは2語以上が連なった時の、発音の音声変化についてご紹介します。
これを知っておくことで、流れるような自然な発音が身に付きます。
リンキング・リエゾン
英語 | 日本人の発音 | ネイティブの発音 |
have a | ハヴ ア | ハヴァ |
get it | ゲット イット | ゲリット |
when I | ホエン アイ | ウエナイ |
call him | コール ヒム | コーリム |
with her | ウイズ ハー | ウイザー |
のように一語目の子音と、それに続く語の母音がつながって発音されます。
リダクション
英語 | 日本人の発音 | ネイティブの発音 |
want you | ワント ユー | ワンチュー |
used to | ユースド トゥー | ユーストゥー |
Have a good day | ハヴ ア グッド デイ | ハヴァグッデイ |
did you | ディド ユー | ディジュー |
turn at the police station | ターン アット ザ ポリス ステーション | ターナッザポリスステーション |
1つ目の単語の最後の音と2つ目の単語の最初の音が同じであれば、2つ目の単語の最初の音を発音しないというものです。
tやdの子音が脱落する場合が多いです。
コツ2: アクセント
単語ごとに、その単語のどこの部分を強く発音するか、すなわちアクセントを意識することで、ぐっと自然に近い発音に近づきます。
また、ネイティブスピーカーたちは、アクセントのない棒読みのような英語にそもそも慣れていないので、抑揚がないと、何の単語をしゃべろうとしているのかわからなくなることもあるようです。
例えば、「百科事典」という意味の、encyclopediaは、encyclopediaとpeの部分を一番強く発音します。
インサイクロぴぃ~ディア みたいな感じでうざいくらい強調しましょう!
これを日本語のように棒読みで、インサイクロピディア と発音すると、ネイティブの人は、んん? となってしまいます。
単語の意味を辞書で調べたり、単語帳で単語を暗記するときには、その単語のどこにアクセントが来るのかをしっかり覚えましょう。
最近は、単語ごとに発音してくれるオンラインの辞書などもあるので、発音とアクセントはめんどくさがらずにしっかり聞いて覚えることも重要です。
コツ3: イントネーション
フレーズ内の抑揚、すなわちイントネーションを意識すると、感情が伝わりやすくなり、一気に自然な英語になります。
I enjoy studying English.↘
疑問形ではない平常文は、基本的に最後を下げます
Do you speak English? ↗
疑問詞のつかない疑問文は基本的に最後を上げます
What kind of food do you like?↘
WhatやWhereなどの疑問詞が付く疑問文は最後を下げます
I really liked the shoes,↗ but I didn’t buy them.↘
When I was driving the freeway, ↗ I saw the car accident.↘
文章が2つ続くときは、最初の文の最後を上げます。そうすることで、話が終わらずに続くニュアンスを与えることができます。
To be honest,↗ I don’t like speaking English.↘
To tell you the truth,↗ the plan seems not realistic to me.↘
イントロダクションに使用するフレーズを使う場合も、最初の文の最後を上げて、続く文の最後は下げます。
I like playing baseball↗, football↗, basketball↗ and tennis.↘
語を並べる場合は、最後の語以外は基本的に上げて発音します。
He never↗ buys me a drink.
彼は絶対に私に飲み物をおごらない、など、強調したい部分はその部分を上げて強く発音しましょう。
コツ4: 口の動かし方
日本語は基本的に、あまり口を大きく動かさなくても発音できる言語と言われています。
確かに、口先だけを使って発音する感じがありますよね。
それに比べて英語は、口全体を大きく使って発音する言語です。
最初は慣れないかもしれませんが、大げさなくらい大きく口を動かして発音しましょう。
また、それぞれのアルファベット特融の口の動かし方を練習して、口に覚えさせることも重要です。
コツ5: 声と息の量
抑揚や、口の動かし方はマスターしたけど、なんかネイティブのような自然な英語にならないな。
たいていそうゆう場合は、日本語の息使いのまま英語を話していることが多いです。
最初に書いた、「英語は大きな声で話す」ということにもリンクしてきますが、英語を話す際は、息使いがとても重要です。
日本語は、母音をメインとした発音であり、あまり強い息使いをしなくても伝わる言語と言われています。
一方英語は、子音をメインとした発音で、その場合、使う息の量を多くしないと、子音のわずかな発音の差を表現できないそうです。
確かに、私も普段アメリカで英語を話す際は、日本語よりも強く息を出して、迫力満点の勢いで話していることが多いかなと思います。
日本語は胸式呼吸でOKだけど、英語をしゃべるときは思いっきり腹式呼吸で!
コツを生かした発音の練習方法
単語を調べるときに、アクセントや発音をマスターする
単語を辞書で調べたり、単語帳で暗記する際には、ぜひ最初から発音やアクセントもしっかりマスターしましょう。
私は、単語を覚える際に、オンラインの辞書などで、必ずその単語のネイティブの発音を聞くようにしています。
ネイティブの発音を聞く
↓
その後、ネイティブの発音を聞く⇒自分で完璧にまねして発音する を5回繰り返す
この時、その単語のアクセントの位置や、口の動かし方も意識して発音します。
5回発音することで、脳だけでなく、口でもその単語を覚えることができます。
シャドウイングで発音と自然な英語を話すトレーニングをする
シャドウイングとは
英語を聴きながら、その聴こえてくる英語を後から追いかけて復唱する英語の練習方法です。ぜひ大きな声で堂々と話してみてください。
シャドウィングの方法
①シャドウィングに使用する音声
使用する音声のスクリプト を用意します。
②音声を2~3回聞きます
③スクリプトを見ながら音声を聞き
発音
アクセント
イントネーション
語と語のつながり
をメモする
④スクリプトを見ながら話す 5回以上
発音、アクセント、イントネーション、語と語のつながり、息使いを意識しながら話しましょう
そして大きな声で堂々と話しましょう!
5回以上スクリプトを見ながら話すことで、大体の内容を頭に入れます。
⑤スクリプトを見ずに、音声を聞いて、シャドウイングを行う
最初は比較的短い音声を選びましょう。そして、少しずつ使用する音声を長いものにしていきます。
シャドウィングを楽しく行うためには
私も最初は、シャドウィングは、単語帳に載っている短い文章から始め、TOEIC教材などに載っている中くらいの長さの文章⇒長めの文章という風にレベルアップしていきました。
しかし、英語教材の文章は、なんとなく単調で、モチベーションが上がらなかったりしてしまい、飽きてしまいました。
そんな時は、ぜひ、お手本にしたいネイティブスピーカーのスピーチをまねしてシャドウィングしてみてください。
大統領や政治家のスピーチ
お気に入りのセレブのインタビュー
テレビのニュースの司会の英語
なんでもいいです。
自分が憧れる話し方をするネイティブスピーカーの話し方のまねをぜひしてみてください。
将来、自分もこうゆう風に話すんだというイメージがリアルにつかめて、モチベーションも上がります!
私も恥ずかしながら、歌手のAlicia Keysのあの低音の知的なしゃべり方にあこがれて、彼女のインタビューの英語を何回も練習しました。
いまだにあのようなセクシーなしゃべり方とは程遠いですが、英語の独特なリズムはしっかり身に付いた気がします。
シャドウィングに関してはこちらの記事もオススメです
まとめ
今回の記事のまとめです。
英語の発音を良くする基本は、大きな声で堂々としっかり発音する。
発音のコツは
リンキング・リエゾン、リダクションなど語と語のつながり
アクセント
イントネーション
口の動かし方
声と息の量
を意識して発音すること。
シャドウィングで、上記の発音のコツを意識しながら自然な英語の発音を練習する。
発音のコツをしっかり押さえて、流れるような自然な英語の発音で英語を話せるようになって、みんなからの羨望のまなざしを独り占めしちゃいましょう!!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事を書いた人
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