タイトルを見て、
“off course” の何がミスなの?
と思った方。
結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
『もちろん』を表す、「オフ・コース」という表現ですが、
“off course” ではなく、“of course” ですよね。
あ、そういえばそうだったよね! って思いましたか?
最近は、ビジネスメールやSNSなどで、英語をタイプする機会が多いと思います。
そんな時、ぼーっとタイプしているとよく起こしてしまう
凡ミス。
- スペースを入れ忘れた・入れてしまった
- 文字を1文字余分にタイプしてしまった
- うる覚えのスペルで違う単語にしてしまった
など、色々なミスがあります。
冒頭の、“off course” も、凡ミスの一例。
実際、私が犯したミスです!
これ、ただのスペルミスだったらいいんですが、
” f ” を1つ多くつけるだけで、意味まで変わってしまいます。
こういった凡ミスで、意味まで変わってしまう英語。
集めてみると結構たくさんあります。
一文字違うだけで、まったく違う意味になってしまうものも…。
そこで今回は、少しの違いだけで、意味が変わってくる表現を集めてみました!
この記事で、凡ミス例を知ることで、
「こんな凡ミス、あるなあ。」
「この単語を使う時は注意しよう。」
と、頭の片隅に入れるだけでも、ミスは防げると思います!
ぜひ楽しんで読んでみてください!
■ 目次
“of course” と ”off course” の違い
私が犯した
“of course” と “off course” の凡ミス。
似ているようで、意味がまったく違うんです!
私が言いたかったのは、
“of course” 『もちろん』の方です。
一方、『もちろん』と意味しようとして、 “off course” とタイプミスしてしまったとき。
この “off course” は、『コース(course)から外れる(off)』というニュアンス。
『進路から外れる』・『道からそれた』のような意味になります!
実は、さらに、発音も変わってくるのです!
“of course” の発音は、「オフ・コース」!
“off course” の発音は、「オブ・コース」!
“f” を1つ余分に入れただけなのに、かなり大きな違いになってしまいますよね!
このように、なんとなく頭の中でスペリングを間違っているケースは意外と多いです!
ここからは、”of course” と “off course”と同じような凡ミス例をご紹介していきます。
凡ミス例① スペース、余分なスペル
any one と anyone
“anyone” は、人物に対してのみ使用できる表現です。
例)
Did anyone see the accident this morning?
(今朝、事故を目撃した人はいますか?)
一方、“any one”は、人物はもちろんですが、あるグループ内のものに対しても使用できます。
例)
I can recommend any one of the books in this store.
(この書店のどの本でもオススメできます。)
このように、“any one” を使用する場合は、
“of ~” を伴い、一定のグループの中の一つという表現で使われることが多いです。
a part と apart
“a part” とスペースを入れた場合は、『~の一部』という意味になります。
例)
This is a part of a car.
(これは、車の一部分です。)
一方、
“apart” とスペースなしの場合は、『離れて』『別々の』の意味になります。
例)
These facilities are 2 miles apart.
(これらの施設は2マイル離れています。)
all together と altogether
“all together” は、『みんな一緒に』という意味で使用されます。
例)
Let’s go all together! (みんなで一緒に行こう!)
一方、“altogether” とスペースを入れず、”L”を一つ抜かすと、
『完全に』『合計して』『全体的に』の意味になります。
例)
The event of this week was cancelled altogether.
(今週のイベントは完全にキャンセルとなった。)
It comes to $50 altogether.
(合計で50ドルになります。)
となります。
少しのスペルミスで意味が変わってしまいますよね。
a lot と allot
“a lot” は、『多くの』という意味で頻用しますよね。
これをスペルとスペースのミスで、“allot” としてしまうと、
『割り当てる』『分配する』という意味の動詞になってしまいます。
beside と besides
“beside” は、『~のそばに』という意味で使用されます。
例)
She sat on beside him.
(彼女は彼のそばに座った)
一方、”s” をつけてしまって “besides” とすると、
『~に加えて』『~の他に』というだいぶ違った意味になってしまいます。
例)
I have to write two more articles besides this one.
(これに加えてあと2つ記事を書かなくてはなりません。)
Besides English, I can speak Spanish.
(英語の他に、スペイン語をしゃべることができます。)
といった感じです。
かなり違う意味ですよね!
気をつけましょう。
holy と holly
クリスマスシーズンに多発するミスです。
“holy” は『神聖な』『聖なる』という意味です。
“Holy Christmas” で、『聖なるクリスマス』という表現。
クリスマスの時期は目にしますよね。
一方” L ” のスペルを余分に追加してしまった “holly”。
セイヨウヒイラギの植物の名前です。
1つスペルを追加してしまうことで、
♪ひいーらぎ かざろう ふぁららららーららんらんらん のひいらぎになってしまうわけです・・。
クリスマスの時期は気を付けましょう。
凡ミス例② うる覚えのスペル
ここからは、私が毎回、
「どっちがどっちだっけ?」となったり、
気を抜いていると間違えてしまう英単語をご紹介します。
complement と compliment
“complement” は、『補足して完全にするもの』『補語』
“compliment” は、『誉め言葉』『お世辞』
dose と doze
“dose” は『服用量』『1回分の量』
“doze” は『ちょっと眠る』『うたた寝をする』
capital と capitol
“capital” は『首都』『州都』
“capitol” は『国会議事堂』『州議会議事堂』
decent と descent
“decent” は『きちんとした』『礼儀正しい』
“descent” は『降下』『下落』『下り坂』
この場合、発音も要注意!!
“decent” は、「ディーセント」[díːsnt] と発音。
最初の “de” の部分を強く発音します。
一方、“descent” は「ディセント」[dɪsént] と発音。
強く発音するのは、“ce” の部分です。
personal と personnel
“personal” は『個人の』
“personnel” は『全職員』『人事部』
discrete と discreet
“discrete” は『分散型の』
“discreet” は『分別のある』『思慮深い』
さあー、ここらへんで目と脳が、
もうわけわからん!と混乱してきましたよね?
でも、まだまだ行きますよ!
reminder と remainder
“reminder” は『思い出させる人・もの』『督促状』など
“remainder” は『余り』『残り物』
sooth と soothe
“sooth” は『真実』『現実』
“soothe” は『なだめる』『沈静化させる』
stationary と stationery
“stationary” は、『動かない』『静止した』
“stationery” は『文房具』
heroin と heroine
“heroin” は『(薬物の)ヘロイン』
“heroine” は『(ドラマなどの)ヒロイン』
これ間違ったら大変なことになりますよね・・。
ざっと上げてみてもこんなにたくさんあるのです!
凡ミスだと甘く見てはいけませんね!!
まとめ
英語をタイプして書くときは、凡ミスを犯しやすい。
凡ミスには、
・スペースや余分なスペルによる凡ミス
- any one と anyone
- a part と apart
- all together と altogether
- a lot と allot
- beside と besides
- holy と holly など
・スペルミスで意味が変わってくる英語
- complement と compliment
- dose と doze
- capital と capitol
- decent と descent
- personal と personnel
- discrete と discreet
- reminder と remainder
- sooth と soothe
- stationary と stationery
- heroin と heroine など
これらの英語を使う時は、
間違いやすい単語があるぞ!
と頭の片隅に入れるだけでもOK!
ミスの発生率を下げることができるかもしれません。
また、これ以外にも、
自分が苦手だったり、間違いやすい英語をリスト化しましょう。
リスト化することで、脳が意識してミスを犯さないようになります。
リモートワークなどで、英文のメールやテキストを送る機会が増える昨今。
凡ミスポイントをしっかり理解することで
正確な英語のライティングにつなげていきましょう!
今回は、間違いやすい英語の単語をご紹介しましたが、
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この記事を書いた人
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TOEIC950点取得。某大手オンライン英会話講師、英検教材作成、翻訳など英語に関わる仕事を経験。
現役高校英語教師を務めながらライターとしても活動中。
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