アメリカやカナダの大学進学にも必要なTOEFL iBTのテストにはスピーキングのテストが含まれます。
日本はTOEFLの平均スコアの低い国で、特にスピーキングセクションでは世界最下位レベル。
リーディングやリスニングよりもスピーキングテストへの対策に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
私は海外在住経験から、TOEFLに限らずTOEICや英検でもスピーキングセクションが最も得意です。
しかしそんな私ですら、対策がしにくく、本番も時間をかけて考えることができないスピーキングセクションはいつも緊張してしまいます。
そんな難しいスピーキングセクションで落ち着いて高得点を狙うため、テンプレートを用意するという対策が有効です!
今回は、TOEFL iBTのスピーキング用のテンプレートを使った対策をご紹介します。
これを読めば、TOEFLのスピーキングセクションでのスコアアップ間違いなしですよ!
■ 目次
TOEFL iBTのSpeaking対策とは
スピーキングでは、その場でパッと答えることが求められるので対策できないと思っていませんか?
確かに、どんな問題が出題されるかは当日になってみないとわかりません。
しかし、TOEFLのスピーキングセクションは出題形式と出題数が決まっています。
また、リーディングやリスニングセクションとは違い、ダミー問題が出題される可能性もありません。
そのため、スピーキングセクションの出題形式を知っておくことがTOEFLのスピーキング対策となります!
特に、出題形式と時間制限は必ず頭に入れておきましょう。
TOEFLのスピーキングでの高得点は果てしない道のりに思えますが、まずは出題形式をきちんと把握するという小さなステップから着実に対策すれば不可能ではありません。
そのためには前向きなマインドセットがとても重要。
私もよく英語の勉強で「辛い!なかなか上手くできない!」と思ってしまうことがありますが、落ち着いて小さな目標を達成していくことでモチベーションを維持しています。
難しいTOEFLのスピーキングに心が折れそうになったら、ぜひこちらの記事を読んでみてくださいね!
TOEFL iBTのSpeaking出題形式
TOEFLの問題数や試験時間は2019年8月に一新されています!
これはスピーキングセクションにおいても同様です。
インターネット上には2019年8月以前の出題形式をまとめた記事がまだ残っていますので、最新情報を頭に入れておくようにしてください。
2019年8月以降の新形式では、スピーキングセクション全体の試験時間は17分で合計4問の出題です。
TOEFLのSpeaking用テンプレート
TOEFLのスピーキングセクションへの対策で最も有効なのは、各設問に対するテンプレートを用意するということです。
TOEFLのスピーキングは出題形式や内容の傾向がある程度決まっています。
そのため、各出題形式に合わせたテンプレートを用意しておくことで、当日は自分の意見や必要な内容を当てはめて調整するだけで解答可能に。
話す内容の構成や冒頭のフレーズを用意しておくだけでも、試験本番での負担はぐっと軽減しますよ!
また、TOEFLのテストの場以外でも、プレゼンテーションなどで自分の意見を言うときに活用できるという嬉しいおまけもあります。
第一問
第一問はIndependent Taskと呼ばれ、対立する2つの意見からあなた自身が賛成するものとその理由を問われます。
専門的な内容ではなく身近なことについての質問です。
解答するまでの準備時間は15秒、解答時間は45秒となります。
第一問に解答するテンプレートの構成はこちらです。
最初に自分の意見を述べます。
そしてその意見をサポートする理由と具体例を2つ挙げましょう。
そして最後に結論として自分の意見を改めて述べ、解答を締めくくります。
【テンプレート例】
①自分の意見
I prefer ~(自分の意見). / I agree with ~(自分の意見).
②理由・具体例1
First, ~(理由1). / First of all, ~(理由1).
For example, ~(理由1の具体例).
③理由・具体例2
Second, ~(理由2). / Additionally, ~(理由2).
For instance, (理由2の具体例).
④結論
That’s why I prefer ~(自分の意見).
第二問
第二問はリーディングとリスニングを含むスピーキングテストです。
- 大学内の状況を説明する75文字~100文字の文章をリーディング
- 先に読んだ内容に対する学生の意見を60~80秒リスニングする
- リーディングした背景をふまえ、学生の意見とその理由説明する(解答)
という3つの過程があります。
リスニングしてから解答までの準備時間は30秒、解答時間は60秒です。
第二問のテンプレートはこちら。
まず、リーディングした内容から状況説明を行います。
そしてリスニングした内容から学生の意見とその理由を挙げましょう。
時間が余れば最後に学生の意見を再度述べて締めくくります。
時間がぎりぎりになってしまったら、理由まで述べて終わって構いません。
【テンプレート例】
①状況説明
リーディングした内容から分かった学校の変化や状況を簡単に説明する。
②学生の意見
The man(woman) agrees with ~(学生の意見). / The man’s(woman’s) opinion is that ~(学生の意見).
③学生が述べていた理由1
First, he(she) thinks that ~(理由1).
③学生が述べていた理由2
Second, ~(理由2). / Additionally, ~(理由2).
④結論(残り時間に応じて述べる)
That’s why he(she) thinks that ~(学生の意見).
第三問
第三問も第二問と同じくリーディングとリスニングを含むテスト内容です。
- 専門的な内容を説明する75~100文字の文章をリーディング
- その内容を具体的に説明する60~90秒の講義を聞く
- リーディング内容と講義内容をふまえ、質問の定義や概要を提示・解説(解答)
第三問も第二問と同様に、リスニングを終えてから30秒の準備時間が与えられます。
その後の解答時間は60秒です。
第三問のテンプレートを見ていきましょう。
まずは「~の定義(コンセプト)は…です。」のように、講義内容にあった定義(コンセプト)を簡単に述べます。
そして、講義内で示された具体例2つを提示しましょう。
最後に時間があれば、「これらの例から~は…ということになります。」と再度ポイントとなる定義(コンセプト)を提示して締めくくります。
【テンプレート例】
①定義・コンセプトを簡単に述べる
The concept/definition of ~ is ~.
②講義内容で示された具体例2つを提示
The professor gives two examples to illustrate this.
He(She) tells that ~(具体例).
③結論(①を再度示す)
In summary, these examples clearly illustrates ~(定義・コンセプト).
第四問
第四問はリスニングをしてから解答する形式です。
- 専門的な内容の90~120秒の講義をリスニングする
- 講義内容で重要なポイントを、具体例をふまえて解説する(解答)
という出題形式になります。
リスニングから解答までの準備時間は20秒、解答時間は60秒です。
第四問のテンプレートはこちらです。
まずは、「教授は~について話しています。」と講義の内容を一言で述べましょう。
そして、講義内で示された2つの具体例を解説します。
最後に、締めくくりの言葉として「このように教授が解説していました。」とまとめの一言を述べるという流れです。
【テンプレート例】
①講義のテーマ
The professor is talking about ~(講義のテーマ).
②2つの具体例
He(She) shows two examples to illustrate this.
First, he(she) tells ~(具体例1について).
Second, he(she) tells ~(具体例2について).
③締めくくり
That’s how the professor describes ~(講義のテーマ).
まとめ
- TOEFLのスピーキングセクションは対策可能!
- 出題形式と内容を頭に入れておこう
- テンプレートを用意して当日は必要な情報を当てはめて解答
TOEFLのSpeakingテストは決して簡単ではありません。
しかし、テンプレートを用意しておくことで、当日焦らずに解答することができるようになります。
出題形式と一緒に各問題に対するテンプレートを頭に入れ、TOEFLのSpeakingセクションで高得点を狙いましょう!
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